JAEE NEWS No.114
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# JAEE NEWS No.114 2006/2/1 日本地震工学会ニュース No.114   #
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以前に川島副会長からご紹介があったように、昨年理事会ならびに研究委員会の
肝煎りで災害対応委員会を発足させました。委員会の方針を議論するために第1
回準備会(10月5日)を開催しましたが、その直後にパキスタン地震(同8日)が
発生してしまいました。そこで、当面この地震への対応を例題として試行しなが
ら、委員会としての方向性などを模索することにしました。この地震は初めての
ケースとしてはやや難しい対象でした。なにしろ現地情報が少なく、日本政府や
各学会のスタンスも微妙で、調査派遣の動きも鈍いものであったからです。最初
の1ヶ月ほどは同じく委員会を任されることになった千葉大の山崎先生を中心と
して国内および海外の情報収集に終始しました。結果的には11月22日の地震工学
会年次大会の昼休み時間に緊急報告会を企画開催し、世界銀行の調査団に参加さ
れた京都大学のスコーソーン先生、東京大学の目黒先生に現地の様子を報告して
いただくことができました。以前の海外の地震被害調査では数十人規模の学会合
同の大調査団が派遣されたこともあり、全数調査や余震観測などによって国際的
にも参照される定量的で詳細な調査記録を残すことも可能でした。今後は海外の
調査ではこのような大規模な関わり方は難しくなるのかもしれません。しかし、
百聞は一見にしかず、ですから、地震工学会としても合同または独自の調査団を
組織派遣することができるようになりたいものです。その意味で今回の委員会と
しての試行経験は貴重であり、当然ながらそれなりの学習効果がありました。次
の大地震を待っているわけではありませんが、今回確立した防災フォーラムとの
連携や学会横断型のネットワークなどにより、災害対応委員会として、より主体
的な動きも可能にしたいと考えています。会員のみなさまのご協力、ご支援をよ
ろしくお願い申し上げます(壁谷澤)。

※ 日本地震工学会のホームページ:http://www.jaee.gr.jp/index_j.html
         
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%《日本地震工学会関連のニュース》%%%%%%%%%%%%%%%%%%% 

○地震工学会論文集・特集号について
                             論文集編集委員会

このたび論文集編集委員会では,各分野の横断的な技術課題,先端的な技術課題
などをはじめとする地震工学に関するタイムリーな課題を特集号として取り上げ,
いつ,どこでも必要な学術論文を入手できる電子ジャーナルとしての特性を積極
的に活用したいと考えております.特集号では大会のオーガナイズド・セッショ
ン(OS)やシンポジウム、会員による公募によって、特定のテーマに関する論文
や報告を募集し、論文集として発行したいと思います。特集号のテーマの受付、
発行方法、論文・報告の募集から審査・発行までの手続き、などの詳細は日本地
震工学会・学術論文のホームページに掲載されていますので、ご参照ください。
つきましては皆様の積極的な特集号への応募をお願いいたします.
http://www.jaee.gr.jp/journal/index.html

○会員アンケート調査結果のご報告(1/9)
日本地震工学会では、会員の皆様へのサービス向上を図るため、昨年11月8日〜11
月21日の期間、メールによる会員アンケート調査を実施させて頂きました。
このアンケートの結果がまとまりましたので以下のサイトをご覧下さい.
ご協力ありがとうございました.
http://www.jaee.gr.jp/members/questionnaire.html


○第12回日本地震工学シンポジウム(2006)
期 日: 2006年11月3日(金)〜5日(日)
会 場: 東京工業大学大岡山キャンパス(東京都目黒区大岡山2-12-1)
論文形式: 4ページ、全文審査
論文締め切り: 2006年5月初旬予定
http://www.jaee.gr.jp/news/information/sympo2006.html

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JAEE NEWSのバックナンバーは
http://www.jaee.gr.jp/news/back_number/index_b.html
で御覧いただけます。 
JAEE NEWSへのお問い合わせ・ご意見は admin-n@news.jaee.gr.jp にお寄せください。 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 
入会・資料等の問い合わせは 
事務局(office@general.jaee.gr.jp, 電話:03−5730−2831,FAX:03-5730- 2830)
にお寄せください。 
         
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%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%《地震災害情報》%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% 

<2005年中国江西省の地震の関連情報>
○2005年中国江西省の地震に関する情報をホームページに掲載しています。
 http://www.jaee.gr.jp/news/disaster/2005china.html

<2005年イラン南部の地震の関連情報>
○2005年イラン南部の地震に関する情報をホームページに掲載しています。
 http://www.jaee.gr.jp/news/disaster/2005S_iran.html

<2005年パキスタンの地震関連情報>
○2005年パキスタンの地震に関する情報をホームページに掲載しています。
 http://www.jaee.gr.jp/news/disaster/2005pakistan.html

<2005年宮城県沖の地震の関連情報>
○2005年宮城県沖の地震に関する情報をホームページに掲載しています。
 http://news.jaee.gr.jp/news/disaster/2005miyagi.html

<2005年福岡県西方沖地震の関連情報>
○2005年福岡県西方沖地震に関する情報をホームページに掲載しています。
 http://www.jaee.gr.jp/news/disaster/2005hukuoka_W.htm

○九州大学の福岡県西方沖地震 調査・観測情報
 http://fukuokaeq.arch.kyushu-u.ac.jp/index.htm

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%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%《国の地震防災情報》%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
○地震調査研究推進本部
「全国を概観した地震動予測地図」報告書(2005/12/14更新)
http://www.jishin.go.jp/main/chousa/05mar_yosokuchizu/index.htm

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%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%《新刊紹介》%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
○「日本の地形・地盤デジタルマップ CD-ROM付」若松加寿江・久保純子・松 
岡昌 志・長谷川浩一・杉浦正美 著

本書は地形・地盤特性の GIS(地理情報システム)データベースであるが,これま
での同種のデータベースとは異なり,日本全国を対象に統一基準に基づき地形区
分が行われている。内容は,データの解説に加えて,高潮や洪水氾濫による浸水
域の予測,地盤の平均S波速度分布の推定,液状化危険度の予測,流域単位の潜
在的侵食速度分布の推定手法とその成果図となっている。付属のCD-ROMには,地
形分類,表層地質(地質時代区分),標高,傾斜,起伏量などの数値データが約1km
四方の基準地域メッシュ単位で保存されている。ファイル形式は,GISソフトに
そのまま組み込めるMapInfo TAB形式,Shape File形式に加え,ASCII形式(テキ
ストデータ),高解像度のサンプル画像(ビットマップ形式)の4種類とユーザー
の便宜にも気を配られている。地震ハザード評価をはじめとして自然災害の被害
分析,建設,地理,教育,環境など多方面での本書の活用が期待される。
内容は,http://www.utp.or.jp/shelf/200511/060748.htmlでも紹介されている。
(弘前大 片岡俊一)

A5判・函入 112頁+CD-ROM 1枚
価格:9,000円 (税別)
発行:東京大学出版会 ISBN4-13-060748-0
発行年月:2005年11月

○「地盤液状化の物理と評価・対策技術」吉見吉昭・福武毅芳 著

液状化や流動のメカニズムを最新の知見で解説し,液状化地盤に構造物を設計す
るための解析技術のノウハウを提示。液状化の周辺分野の知識も平易かつ体系的
にまとめ,解析法は簡易法から詳細解析まで記述してあるので,実務者にも研究
者にも理解しやすい内容になっている。また,実験,構成式,解析にあたって
は,構造工学と地盤工学の専門家間の相互理解を深めるよう心がけるとともに,
図,コラム,脚注,付録などを多く用い丁寧な解説を施しているので,読者の理
解を大いに助けるだろう。

A5版330ページ
定価:4,000円 (税別)
発行:技報堂出版
発行年月:2005年10月

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%%%%%%《行事案内行事予定・論文募集(関連学協会を含む)》%%%%%%%%
○ Journalof Earthquake Engineering and Structural Dynamics
-Special Issue on Seismic reliability analysis of structures-
原稿締切: 2006年 7月31日
http://www3.interscience.wiley.com/cgi-bin/fulltext/112216680/main.html,ftx_abs

○【震災対策技術展(横浜)シンポジウム
  「安全な住宅はいのちを救うー日本と諸外国を対象としてー」のご案内】
   脆弱建造物の改修と人口集積地域の地震防災対策推進とその方策
   に関する研究委員会では、2月2日午後に震災対策技術展横浜会場にて
   シンポジウムを開催いたします。
   国内外の講師により、脆弱建造物の地震防災対策を推進するための
   先進的な技術・行政制度・コミュニティー活動を紹介しますので、
   奮ってご参加ください。

1)シンポジウム概要
 日時:2月2日(木) 12:30-16:00
 場所:横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)204会場
 定員:150名、資料代:1,000円
 プログラム・講演者等は下記のWEBにてご確認ください。
 http://www.exhibitiontech.com/etec/seminar-y.html

2)お申込み
 「震災対策技術展」事務局 担当: 兼松
   事前登録用WEB:http://www.exhibitiontech.com/etec/syotaiken.html

○第25回震災予防協会講演会「災害列島の自然を考える:地震・火山・津波と日本人」
 日 時  2006年2月3日(金)13:00−16:25
 場 所  パシフィコ横浜
 主 催  震災予防協会
 参加費  1000円(資料代を含む)
 講演(全て仮題)
 ・日本列島の土台を創った巨大地震 平 朝彦((独)海洋研究開発機構)
 ・巨大津波のなぞにせまる  佐竹健二((独)産業技術総合研究所)
 ・巨大噴火の歴史と日本人  鎌田浩毅(京都大学)
 (司会:武村雅之(鹿島建設))
   http://wwwsoc.nii.ac.jp/kazan/J/

○平成17年度「海溝型巨大地震を考える−広帯域強震動の予測2−」シンポジウム
  主催:巨大地震対応特別委員会 地震動部会
  日時:2006年2月18日(土)10時-17時30分
  場所:土木学会講堂
 http://www.jsce.or.jp/committee/kyodai-jishin/jishin_annai060218.htm

○講習会「動的相互作用を考慮した応答解析と耐震設計」
 主催:日本建築学会構造委員会振動運営委員会
 日程 2006/02/24(東京・建築会館ホール)
    2006/03/03(名古屋・昭和ビル9階ホール)
    2006/03/10(大阪・大阪科学技術センター4階401室)
 後援予定:開催地都府県建築士会、開催地都府県建築士会事務所協会、
      建築業協会、日本建築家協会、日本建築構造技術者協会、
      日本建築士会連合会、日本建築士事務所協会連合会、
      日本建築センター、日本建築総合試験所
 参加費[テキスト代含む]
   1─日本建築学会会員 9,000円
   2─登録メンバー  10,000円
   3─後援団体会員  11,000円
   4─上記以外    14,000円
 テキスト:『建物と地盤の動的相互作用を考慮した応答解析と耐震設計』、
       B5判、約380頁、CD-ROM付
 詳細 http://www.aij.or.jp/jnetwork/scripts/index3.aspにリンクされて
    いるPDFファイルを参照のこと

○第7回地震災害マネジメントセミナー
 「地震災害のリスク管理と危機管理 −ハザード評価からマネジメントの実践へ−」
     日時: 2006年3月7日(火)9:30-17:00
     主催: 土木学会(担当 地震工学委員会・地震防災技術普及小委員会)
     後援: 地域安全学会,日本地震工学会,日本損害保険協会
     場所: 場所: 土木会館講堂(〒160-0004 東京都新宿区四谷1丁目無番地(外濠公園内))
     お申込: 土木学会ホームページ行事案内
              http://www.jsce.or.jp/event/frameset.htm
              「本部」リンクの「土木学会行事コード:E536」をクリック
  ※ 参加費は本会会員も会員扱いとなります
     お申込締切日: 2006年3月1日(水)
     お問合先: (社)土木学会研究事業課 今村玲子
          TEL : 03-3355-3559(内120)E-mail : imamura@jsce.or.jp
     詳細: http://www.jsce.or.jp/committee/eec2/bousai/7semi.html

○ニュージーランド地震工学会(New Zealand Society for Earthquake Engineering)
 年次大会講演募集
 日時: 2006年3月10-12日
 場所: Napier, New Zealand
 アブストラクト締切: 2005/10/13
 詳しくは下記をご覧下さい。
 http://www.nzsee.org.nz/EVENTS/nzsee2006firstcall.pdf

○100th Anniversary Earthquake Conference
 -Commemorating the 1906 San Francisco Earthquake-
 (San Francisco, California, USA)
 日時: 2006年4月18-22日
 ※下記からレジストレーションができます。
 http://www.1906eqconf.org/fullconfReg.htm

○3rd International Symposium on
"THE EFFECTS OF SURFACE GEOLOGY ON SEISMIC MOTION"  ESG 2006
 日時: 2006年8月30日-9月1日
 場所: Grenoble, France
 http://esg2006.obs.ujf-grenoble.fr

○1st European Conference on Earthquake Engineering and Seismology
 日時: 2006年9月3-8日
 場所: Geneva, Switzerland
 http://www.ecees.org

○5th International Conference on Seismology and Earthquake Engineering
 日時: 2007年 5月14-16日
 場所: Tehran, Iran
 アブストラクト締切:2006年6月1日
 http://www.iiees.ac.ir/SEE5

○9th Canadian Conference on Earthquake Engineering
 日時: 2007年6月27-29日
   場所: Ottawa, Canada
 http://www.9ccee.ca/

○14th World Conference on Earthquake Engineering (14WCEE)
 日時: 2008年 10月12-17日
 場所: Beijing, China
 http://www.14wcee.org

○その他の行事等は下記のページをご覧下さい.

http://www.jaee.gr.jp/news/information/index.html

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