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JAEE NEWS No.148 2007/8/1 日本地震工学会ニュース No.148

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# JAEE NEWS No.148 2007/8/1 日本地震工学会ニュース No.148 #
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また大地震が発生しました。しかも今回は原子力発電所の真ん前です。地震後例に
よって活断層があったかどうかが話題になっています。マスコミの報道を聞いて、
あんな不確定な情報に、重要構造物の耐震設計の全てが依存しているのかと不安に
なった方もおられると思います。20年以上前に基準を決めた我々の先輩も同じ思い
だったのでしょう、原発の耐震設計に際しては揺れの予測とは別に、全国どこでで
も構造物の重要度に応じて、一般建物の基準の3倍までの地震力に耐える設計が義
務づけられてきました。今後の詳しい調査を待つ必要がありますが、重大事故を防
いだのは、そんな配慮があったためかもしれません。一方、一般構造物では、今回
も旧基準下で建てられ老朽化した木造建物に被害が集中し犠牲者も出ました。これ
は神戸以来の懸案事項です。何が悪くて、何が良かったか、総合的で冷静な分析が
必要です。災い転じて福となすのは、技術者・研究者の使命です。その際一般の方
にわかり易い説明を発信するという観点も忘れたくないものです。被災された方々
の一日も早い復旧をお祈り申し上げます。(武村)

8月15日はお休みを頂き、次号は9月3日になります。

※ 日本地震工学会のホームページ:http://www.jaee.gr.jp/index.html

%%%%%%%%%%%%%  《日本地震工学会関連のニュース》  %%%%%%%%%%%%%

○セミナー 分かりやすい「地震工学における模型実験技術」
 主催:日本地震工学会
 日時:2007年8月24日(金)14:00〜17:00
 場所:建築会館3階(302・303)会議室(東京都港区芝5-26-20 建築会館内)
 プログラム:
  (1)実験技術全般の紹介 :東畑郁生(東京大学教授)
  (2)重力場の模型実験により得られる成果と応用技術:
     東畑郁生(東京大学教授)
  (3)遠心載荷場による模型実験技術全般と適用事例:
     樋口俊一((株)大林組技術研究所)
  (4)建築物の振動台実験の事例と免震・制震技術:
     猿田正明(清水建設(株)技術研究所)
 受講料:(1) 日本地震工学会会員・協賛団体会員:3,000円(学生会員2,000円)
      (2) 会員外(上記会員以外の方):5,000円(一般学生3,000円)
       ※受講料にはテキスト代が含まれます
 申込み・問合せ先:
   日本地震工学会事務局
    〒108-0014 東京都港区芝5-26-20 建築会館内
    電話 03-5730-2831、Fax 03-5730-2830
    電子メール office@general.jaee.gr.jp
    詳細:http://www.jaee.gr.jp/event.html

○講習会「性能規定型耐震設計法の現状と課題」
 昨年8月の東京での講習会を大阪で催します。性能規定型設計法の特徴とメリット、
設定すべき限界状態と性能目標、想定すべき設計地震力、建築構造物および土木構造物
の性能照査法等について、実務に役立つ最新の知見と技術を紹介します。既設構造物の
性能照査や耐震対策、都市の地震防災等の実務、教育、研究等に大いに役立つと考えら
れます。
 主催:日本地震工学会
 日時:2007年9月18日(火)10:00〜16:30
 場所:関電会館エルガーデン(大阪市北区中ノ島3-6-16 関電ビル4階)
 受講料:会員 10,000円(学生会員5,000円)
     協賛団体会員 12,000円(学生会員6,000円)
     上記会員外 15,000円(一般学生7,000円)
  教材費「性能規定型耐震設計ー現状と課題」(鹿島出版会2006年6月刊)を含みます。
 定員:100名(先着順)
 申込先:日本地震工学会事務局
     電話 03-5730-2831 FAX 03-5730-2830
     e-mail : office@general.jaee.gr.jp
 詳細:http://www.jaee.gr.jp/event.html

○講習会「基礎−地盤系の動的応答と耐震設計法」
 主催:日本地震工学会
 協賛(予定):(社)土木学会、(社)地盤工学会、(社)日本建築学会

 主旨:
 兵庫県南部地震の構造物の被害に鑑み、学会および関係各機関で耐震設計法の研
究が重ねられ、新しい耐震設計基準等が制定されました。これらの主なものは性能
照査型設計法であり、設計手法としては限界状態設計法が用いられています。また、
大きな地震動に対応するため、地盤および構造の非線形性を考慮した動的解析が採
用されてきています。しかし、なお多くの未解決の問題が残されていることも事実
であります。たとえば、大地震時における地盤の性状特にひずみ依存性、液状化お
よびそれに伴う流動化の問題、あるいは地盤と基礎の動的相互作用それも大地震時
における相互作用、さらに基礎の支持力性状などです。これらの問題について調査
・研究し、これを基に耐震性の高い構造物を建設し、より地震防災性に優れた社会
の建設に貢献することを目的に基礎―地盤系の動的応答と耐震設計法に関する研究
委員会が設立されました。そして活動の結果、基礎と地盤の動的相互作用を考慮し
た耐震設計ガイドライン(案)をまとめましたので紹介します。このガイドライン
は今後耐震性の高い構造物を建設し、より地震防災性に優れた社会の建設に貢献す
るのに役立つと考えます。
 テキストは、日本地震工学会・基礎―地盤系の動的応答と耐震設計法に関する研
究委員会がとりまとめた「基礎と地盤の動的相互作用を考慮した耐震設計ガイドラ
イン」(案)を使用します。

1.日 時 :平成19年10月26日(金) 9時45分〜17時00分
2.会 場 :日本大学理工学部駿河台校舎1号館2階121会議室
(JR御茶ノ水駅から約300m)
3.プログラム(講師は予定)
 開会
 1)委員会活動報告および耐震設計概説(西村昭彦)
  9:45〜10:30
 2)地盤の評価および挙動の算定(液状化を含む)(吉田望)
  10:30〜12:00
  休憩
 3)構造物の挙動の算定(塩尻弘雄)
  13:00〜14:00
 4)構造物の耐震性能の評価(木村亮)
  14:00〜15:00
  休憩
 5)基礎の耐震性能を高める方法(岸下崇裕)
  15:10〜16:00
 6)パネルディスカッション 「今後の耐震設計について」
  16:00〜17:00
   パネラー: 西村昭彦、安田進、塩尻弘雄、木村亮、岸下崇裕、水野二十一
 閉会

4.受講料:(1)日本地震工学会会員・協賛団体会員 5,000円
                  (学生会員 2,000円)
 (2)会員外(上記会員以外の方)7,000円(一般学生3、000円)
      受講料にはテキスト代が含まれます。
5.申し込方法:申込用紙は日本地震工学会ホームページからダウンロードし
て、必要事項をお書きのうえ、メールあるいはFAXにて日本地震工学会事務局までお
申し込みください。確認次第、参加票をお送りいたします。なお、公費支払い等で
請求書をご希望の方は通信欄にその旨ご記入ください。
6.定 員:80名(先着順)
7.申込み・問合せ先:日本地震工学会事務局
       108-0014 東京都港区芝5-26-20 建築会館4階
       電話:03-5730-2831   FAX:03-5730-2830
       電子メール:office@general.jaee.gr.jp

○地震工学会論文集第7巻第4号(特集号)発行のお知らせ
                    論文集編集委員会
日本地震工学会では,論文集を電子ジャーナルとして年4回の定期号に加え、特集
号を発行しております。全ての論文は日本地震工学会のホームページにてご覧いた
だくことができます。今年(第7巻)の4号(特集号:住まいの地震安全性向上をめざ
して)が発行されましたので,題目と著者を紹介致します。論文の 詳細は下記ホー
ムページからご覧ください。
  http://www.jaee.gr.jp/stack/submit-j/index.html
また,論文集編集委員会では,皆様の論文投稿をお待ちしております。

1.姉歯元建築士の功罪、伯野元彦、pp.2-4
2.耐震化を促進するための地域防災力向上シミュレータ、福和伸夫、坂上寛之、
 花井勉、高橋広人、飛田潤、鈴木康弘、pp.5-22
3.市販の家具転倒防止装置の効果に関する実験・数値解析的検証、目黒公郎、
 吉村美保、伊東大輔、佐藤芳仁、pp.23-32

○会誌第6号の発行のお知らせ
  会誌編集委員会
年に2回発行しております会誌を、7月31日に発行しました。第6号となります。
今回は、津波研究の第一人者である首藤伸夫先生の巻頭言につづき、津波の発生か
ら被害、対策、早期把握技術まで、専門家による9編の記事で特集を組みました。
また、第7回通常総会の報告や北川会長の就任挨拶など盛りだくさんです。間もな
くお手元に届くと思います。ぜひご覧ください。

○第5回日本地震工学会・大会-2007
主催:日本地震工学会
日時:2007年11月13日-15日
場所:東京大学地震研究所
投稿締切り:9月20日
詳細:http://www.jaee.gr.jp/event/eve02/eve02_index.html
 順次、決まり次第、情報を掲載します。

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JAEE NEWSのバックナンバーは
http://www.jaee.gr.jp/stack/back_number/index_2007.html で御覧いただけます.
JAEE NEWSへのお問い合わせ・ご意見は admin-n@news.jaee.gr.jp にお寄せください。
____________________________________
入会・資料等の問い合わせは
事務局(office@general.jaee.gr.jp, 電話:03−5730−2831,FAX:03-5730-2830)にお寄せください。

%%%%%%%%%%%%%%%%%   《災害情報》   %%%%%%%%%%%%%%%%%

○2007年新潟県中越沖地震
 7月16日(月)10:13頃、上中越沖の深さ17kmを震源とするM=6.8の地震が発生
し、柏崎市、刈羽村、長岡市、長野県飯網町で震度6強の強い揺れが観測され
ました。死者11名、多数の建物倒壊等の被害の他、原子力発電所の安全管理や
自動車産業への影響がクローズアップされています。

下記に関連情報のリンク集を掲載しました。
http://www.jaee.gr.jp/disaster.html#2007

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%%%%%%% 《行事案内行事予定・論文募集(関連学協会を含む)》%%%%%%%

○第4回「緊急地震速報展・講演会 −緊急地震速報の一般提供を迎えて−」
 主催:防災科学技術研究所、リアルタイム地震情報利用協議会
 後援:日本地震工学会、他
 日時:2007年8月3日 10:00〜17:00
 場所:東京国際フォーラム B7ホール
 詳細:http://www.real-time.jp/

○第29回地震工学研究発表会
 主催:土木学会
 日程:2007年8月28日-30日
 場所:九州大学
 詳細: http://www.jsce.or.jp/committee/eec2/index.html

○The First International Conference on Risk Analysis and
Crisis Response(RACR07)
 主催:Risk Analysis Council of China Association for Disaster Prevention
 日程:2007年9月25日-26日
 場所:上海(中国)
 詳細: http://racr.shmtu.edu.cn/en_index.asp

○第2回「震災対策技術展/自然災害対策技術展」宮城
 主催:宮城県沖地震対策研究協議会
    第2回「震災対策技術展/自然災害対策技術展」宮城 実行委員会
 後援:日本地震工学会、他
 日時:2007年10月31日、11月1日
 場所:みやぎ産業交流センター(夢メッセMIYAGI、仙台市宮城野区港三丁目1-7)
 詳細:http://www.exhibitiontech.com/etec/

○首都大学東京 21世紀COEプログラム
 国際会議「Building Stock Activation 2007」
 主催:首都大学東京
 後援:日本地震工学会、他
 日程:2007年11月5日-8日
 場所:東京国際フォーラム
 詳細: http://www.simul-conf.com/bsa2007/index.html

○Earthquake Engineering Conference AEES 2007
 主催:オーストラリア地震工学会
 日程:2007年11月23日-25日
 場所:Wollongong University
 (オーストラリア・ニューサウスウェールス州ウーロンゴン市)
 論文提出期限:2007年8月15日
 問合せ先:Sharon Anderson, AEES, Email: srj@bigpond.net.au

○The 2nd International Conference on Urban Disaster Reduction
 日程:2007年11月27日-29日
 場所:台北
 詳細:http://www.ncdr.nat.gov.tw/2ICUDR
 論文提出期限:2007年8月31日

○環太平洋地震工学会議(The 8th Pacific Conference on Earthquake Engineering)
 主催:ニュージーランド地震工学会
 日程:2007年12月5日-7日
 場所:シンガポール
 詳細:http://www.ntu.edu.sg/cee/8PCEE/

○地震災害と減災に関する国際会議
 International Workshop on Earthquake Hazards and Mitigations
 主催:Indian Institute of Technology Guwahati
 共催:国際地盤工学会TC4, ATC3
 日程:2007年12月7日〜8日
 会場:Indian Institute of Technology Guwahati
   (インド・アッサム州 グワハチ市)
 論文提出:2007年8月31日
 詳細: http://geot.civil.metro-u.ac.jp/tc/atc3/EHAM-2007.pdf

○International Conference on Earthquake Engineering and Disaster Mitigation
(ICEEDM08)
主催:インドネシア地震工学会(IEEA)、Institut Teknologi Bandung
日程:2008年4月14日〜15日
場所:ジャカルタ(インドネシア)
 アブストラクト締切:2007年10月19日
 論文提出期限:2008年1月31日
詳細: http://www.si.itb.ac.id/iceedm08/

○第14回世界地震工学会議(14WCEE)
 Second Announcement が発表されました。
 日程:2008年10月12〜17日
 場所:北京
 詳細:http://www.14wcee.org/
 アブストラクト締切:2007年10月1日
 論文提出期限:2008年5月1日

○その他の行事等は下記のページをご覧下さい.
 http://www.jaee.gr.jp/event.html

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