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JAEE NEWS No.179 2009/1/15   日本地震工学会ニュース No.179

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# JAEE NEWS No.179 2009/1/15   日本地震工学会ニュース No.179 #
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寺田寅彦が関東大震災の翌年に「地震雑感」という記事の中で、地震がなぜ
起こるかは地震のことだけを研究していても分からないと、当時の地震学の
弱点を指摘しています。その半世紀後、地震学とは全く関係のないところ
から生まれたプレートテクトニクス論によって、地震がなぜ起こるかが分かる
ようになってきました。ところが、我々のまわりでは相変わらず分野間の溝が
目立ちます。理学と工学、強震動と耐震構造、土木と建築などなど。それぞれ
に狭い専門分野を極めるのも結構ですが、溝を埋めてシームレスになることは
もっと大切だと思います。なぜなら境界はあくまで人間の都合によるもので、
自然現象が分野毎に起こっている訳ではないからです。社会が必要としている
のは、防災に役立つ総合的な地震に関する学問だと思います。年頭にあたり、
そんな観点からもう一度日本地震工学会の行く末を考えてみてはどうかと思い
ました。(武村)

※ 日本地震工学会のホームページ:http://www.jaee.gr.jp/index.html

  Copyright (C) 2001-2009 Japan Association for Earthquake
  Engineering. All Rights Reserved.
  <本メイルの内容を許可なく転載することを禁じます。>

%%%%%%%%%%%%%  《日本地震工学会関連のニュース》  %%%%%%%%%%%%%

○「微動利用技術研究委員会」の委員公募のお知らせ

下記の要領で「微動利用技術研究委員会」の委員を公募いたします。

◇委員会の活動内容
・委員会名称:「微動利用技術研究委員会」
・委員長(案):森 伸一郎(愛媛大学大学院理工学研究科 准教授)
・委員会の活動期間:2009年1月〜2011年5月(3年間)
・委員会の目的
 100年に及ぶ微動研究の成果は、あるものは実務に適用され、またある
ものは最近実用化の域に達している。国内外で広く利用されている方法も
ある。地盤構造探査や地盤・構造物の振動特性評価の面から微動利用技術
は発展・利用されてきた。しかし、様々な理由により、その利用は限られた
研究者・技術者に留まり、実務での本格的採用には到っていない。一方、
同じ計測器で地盤と構造物の両方に利用できるという実務上の利点があり、
今後、維持管理社会への移行や自助中心防災の普及が不可避な我が国だけ
でなく、地震に脆弱で稠密な多くのアジア諸国主要都市などでも、地域の
地震ハザード評価、地盤構造推定、構造物の健全性評価などで有効な技術と
なりうると考えられる。
 上記を背景とし、本委員会では地盤、土木、建築の各分野での実務への
普及と研究の進展に寄与するため、現状での微動利用技術の実用上の適用性
と要求事項を明らかにすることを目的とする。3年間の活動期間で、国内外
の文献調査を行い、研究・実務の両面から利用実態調査を行う。それらの
成果に基づき実務適用可能性と適用限界の調査・議論し、適用性に関する
合意形成とガイドライン策定の可能性を提示する。

◇公募要領
・公募時期:2008年12月18日(木)〜2009年1月23日(金)
・公募人数:若干名(最大6名程度)
・委員の条件:委員会の目的達成に具体的に貢献できること
・応募方法:参加を希望される方は、以下をA4用紙1枚程度にまとめ、
 応募先にメール件名「日本地震工学会微動利用技術研究委員会」として、
 E-mailにてご応募ください。
 @ 氏名、年齢、所属、連絡先住所、電話番号、FAX番号、E-mailアドレス
 A 応募理由、本委員会で取り組みたい内容のキーワード
 B 現在の主たる業務・研究の概要
 1月30日までに日本地震工学会「微動利用技術研究委員会」よりご連絡いた
 します。
・応募先、その他問合せ先
 愛媛大学大学院理工学研究科 森 伸一郎
 E-mail:mori@dpc.ehime-u.ac.jp
・詳細:http://www.jaee.gr.jp/contribution/con05.html

○「E-ディフェンス首都直下地震防災・減災実験見学会」
◇日時:2009年1月22日(木) 
◇会場:(独)防災科学技術研究所 兵庫耐震工学研究センター
◇共催:日本地震工学会  
◇プログラム:
  13:30 JR新神戸駅1F集合
  15:30 実験開始
  17:00 JR新神戸駅前駐車場解散
◇定員:40名(先着順)  
◇参加費: \3,000
◇詳細:http://www.jaee.gr.jp/event/e-def/090122-e-def.pdf

 ★★★ 席に余裕がございます。奮ってご応募下さい。 ★★★

○第28回震災予防協会講演会「内陸直下地震と火山」
◇主催:震災予防協会
◇後援:日本地震工学会、日本地震学会、土木学会、日本建築学会、
    地盤工学会、日本機械学会、日本火山学会(順不同)
◇日時:2009年2月6日(金)13:00〜16:30
◇場所:パシフィコ横浜・アネックスホール2階
◇プログラム:
 1.震災予防協会賞表彰式ならびに開会挨拶
 2.講演会
 (1)地震による土砂災害:岩手・宮城内陸地震を契機として
    武村雅之(鹿島小堀研究室、プリンシパル・リサーチャー)
 (2)火山直下の地震に伴う土砂災害
    宇井忠英(北海道大学名誉教授、環境防災政策研究機構専務理事)
 (3)内陸直下地震のメカニズム−火山との密接な関係
    長谷川昭(東北大学名誉教授、東北大学客員教授)
◇お申込み方法
 (1) 参加の方は、「第28回講演会」として、氏名、勤務先(参加者が2名
    以上の場合はそれぞれのお名前)、連絡先住所、電話番号、ファクス、
    メールを記して、メールかファクスのいずれかでお申込み下さい。
 (2) 参加券はFAXまたはメールでお送りいたします。
 (3) 資料代は当日受付にてお支払いください。
◇申し込み・問合せ先:財団法人 震災予防協会
  〒108−0014 東京都港区芝5−26−20 建築会館
  TEL(03)3457−7453、FAX(03)3457−7076
  E-Mail:office@aedp-jp.com
◇資料代  1,000円(当日引換)
◇定 員  150名(先着順)
◇詳細:http://www.aedp-jp.com/

○セミナー「実務で使う地盤の地震応答解析」
 日本地震工学会では、昨年大好評であった標記講習会を本年度も開催いたし
ます。本セミナーは昨年開催後多くの方々から強いご要望があり、地震応答
解析を実務で行っている方、およびこれから習得したいと考えている方を対象
として、地震応答解析の方法を実務的立場からわかりやすく解説するセミナー
です。本セミナーでは、難しい理屈はなるべく避け、応答解析の基礎から結果
の解釈までのノウハウを具体的に丁寧に解説いたします。日本地震工学会会員
はもとより、後援各団体会員の技術者ならびに一般の技術者のみなさまもぜひ
ご参加下さい。

◇日時:2009年2月23日(月)10:00〜17:00
◇場所:建築会館ホール
◇主催:日本地震工学会  
    ◇後援(予定):(社)日本建築学会、(社)土木学会、(社)地盤工学会、
   (社)日本機械学会
◇テーマ:実務で使う地盤の地震応答解析
◇講師:吉田 望(東北学院大学教授)
◇プログラム:
  (1) 地震動増幅のメカニズム
  (2) 地盤材料の力学特性
  (3) 地盤調査の方法 など
◇受講料:
  (1) 日本地震工学会会員:6,000円(学生会員2,000円)
  (2) 後援会員:8,000円(学生会員3,000円)
  (3) 会員外 :10,000円(一般学生3,000円)
◇定員:180名(先着順)
◇申込み方法・詳細:http://www.jaee.gr.jp/event/seminar20090223/090223program.pdf

○「地盤構造物におけるライフサイクルコスト戦略」セミナー
「土構造物におけるライフサイクルコスト戦略の研究委員会」では
委員会活動の一環として,下記要領でセミナーを開催いたします.
 本セミナーでは,今後予想される土構造物に対する性能設計につ
いて,ライフサイクルコスト,信頼性設計,防災経済学の専門家に
よる講義をメインに,多様な面からのアプローチをどのように性能
設計に取り入れるかをディスカッションしたいと思います.
 設計実務者,土木建築系の学生を主な対象としますが,興味のあ
る方は奮ってご参加下さい.

◇日時:2009年3月11日(水)13:00-17:00
◇場所:京都大学吉田キャンパス
    百周年記念時計台ホール(国際交流ホール)
◇定員:100 名
◇テーマ:地盤構造物の性能設計における手法と課題
◇主催:日本地震工学会
◇プログラム(予定):
 13:00−14:00 東畑郁生(東京大学)
   (仮題)高速道路盛土の地震リスクを考慮したLCC評価の試み
 14:00−15:00 西村伸一(岡山大学)
   (仮題)土構造物の信頼性設計−アースダム・干拓堤防の例を
       中心として−
 15:00−15:15 休憩
 15:15−16:15 多々納裕一(京都大学)
   (仮題)性能設計における防災経済学的諸問題
 16:15−17:00 ディスカッション
   (司会:東畑郁生,パネリスト:多々納裕一,井合進,西村伸一)
◇受講料 :無料
◇応募方法:参加ご希望の方は、下記記入の上、本会事務局までメールにて
 ご応募下さい.
 表題「地盤構造物におけるライフサイクルコスト戦略セミナー」申込み
 氏名、年齢、所属、連絡先住所、電話番号、FAX番号、E-mailアドレス
 送信メールアドレス: office@general.jaee.gr.jp

○日本地震工学会誌への投稿について
 日本地震工学会誌は、年2回会員に配布されている和文の小冊子です。地震
工学に関するトピックスや研究動向などについて、その分野の専門家に依頼
して執筆していただく特集記事や、学会内の出来事をお知らせする記事のほか、
特別企画なども織り交ぜて編集しています。さらに、会員の皆さまからの記事
投稿も歓迎いたします。投稿方法については、次のサイトをご覧下さい。
 http://www.jaee.gr.jp/contribution/con04.html

○「講習会・講演会・見学会のテーマ」募集
                        事業企画委員会
 事業企画委員会では、会員の皆様にお役立て頂けるようなさまざまな行事を
企画・開催しておりますが、会員の皆様のご要望を広く募ることで、益々の
充実を図りたいと考えております。今後、実施して欲しい講習会、講演会、
見学会等ございましたら、ご意見・ご希望をお寄せ願います(随時受付)。
              希望の送信先:office@general.jaee.gr.jp

 ※これまでの行事は下記サイトをご参照願います。
  http://www.jaee.gr.jp/event/eve_log.html

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JAEE NEWSのバックナンバーは
http://www.jaee.gr.jp/stack/back_number/index_2007.html で御覧いただけます.
____________________________________
JAEE NEWSへのお問い合わせ・ご意見は admin-n@news.jaee.gr.jp にお寄せください。
____________________________________
入会・資料等の問い合わせは
事務局(office@general.jaee.gr.jp, 電話:03−5730−2831,FAX:03-5730-2830)にお寄せください。
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%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%《災害情報》%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%

 ※災害情報のリンク集は下記サイトに掲載して行きますのでご参照願います。
  http://www.jaee.gr.jp/disaster.html

%%%%%%% 《行事案内行事予定・論文募集(関連学協会を含む)》%%%%%%%

○関西地震観測研究協議会(関震協)
 地震防災フォーラム’08 −文化遺産を地震から守る−
 日時:2009年1月15日(木)13:40〜16:35
 会場:建設交流館グリーンホール(大阪市西区立売堀2-1-2)
 協賛:日本地震工学会
 参加費:一般5,000 円,学生2,000 円
 懇親会参加費:2,000 円
 お申込み先:関西地震観測研究協議会事務局 担当:溝上(みぞかみ)
 氏名/所属/電話番号/FAX 番号/E-Mail アドレスをご記入の上、
 E-Mail もしくはFAX にてお申込み・お問合せ下さい。
 E-Mail:mizokami@geor.or.jp FAX:06-6578-6254(当日申込み可)
 詳細:http://www.jaee.gr.jp/event/forum20090115/forum20090115.pdf

○第8回"彩の国"市民科学オープンフォーラム
 −首都圏直下地震による埼玉県の被害と防災−
 主催:埼玉大学地圏科学研究センター
 日時:2008年1月15日(木)14:00-17:00
場所:大宮ソニックシティビル4階 市民ホール
 会費:無料
 詳細:http://www.saitama-u.ac.jp/gris/PDF/OpenForum-8th.pdf

○都市地震工学ミニシンポジウム
 「災害リスク・コミュニケーションの論理と実践」
 主催:東京工業大学・都市地震工学センター(CUEE)
    グローバルCOEプログラム
   「震災メガリスク軽減の都市地震工学国際拠点」
 日時:2009年1月21日(水)14:00〜17:30(終了後、懇親会を予定)
 場所:東京工業大学 大岡山キャンパス 百年記念館 第一会議室
 詳細:http://www.cuee.titech.ac.jp/Japanese/Events/2009/sympo_091221.html

○平成20年度セミナー「土木学会による実務者のための耐震設計入門:実践編」
 主催:土木学会
 日時:2009年1月27日(火) 9:30〜17:50
 場所:土木学会(四谷)
 内容:
 ・設計地震動、地盤-構造物の相互作用などの設計実務にかかわる知識の理解
 ・地上、地下の代表的な土木構造物の耐震設計法の理解
 参加費:土木学会正会員 10,000円 非会員 12,000円(テキスト代等含む)
 詳細:http://www.jsce.or.jp/journal/kaikoku/m200811/06.shtml

○第28回震災予防協会講演会「内陸直下地震と火山」
 主催:震災予防協会
 後援:日本地震工学会、日本地震学会、土木学会、日本建築学会、
    地盤工学会、日本機械学会、日本火山学会(順不同)
 日時:2009年2月6日(金)13:00〜16:30
 場所:パシフィコ横浜・アネックスホール2階
 詳細:http://www.aedp-jp.com/

○日本地震学会強震動委員会「第16回研究会」
 主催:日本地震学会強震動委員会
 日時:2009年2月17日(火)16:00〜17:30
 場所:東京大学地震研究所
 詳細:http://wwwsoc.nii.ac.jp/ssj/schedule/schedule.htmlにて掲載予定

○セミナー「実務で使う地盤の地震応答解析」
 主催:日本地震工学会
 後援(予定):(社)日本建築学会、(社)土木学会、(社)地盤工学会、
   (社)日本機械学会
 日時:2009年2月23日(月)10:00〜17:00
 場所:建築会館ホール
 定員:180名(先着順)
 詳細:http://www.jaee.gr.jp/event.htmlにて掲載予定
   (本ニュースの《日本地震工学会関連のニュース》を参照下さい)

○地球惑星科学連合大会
 主催:地球科学、惑星科学、宇宙科学に関連する国内37学術協会
 日時:200年5月16日〜21日
 場所:幕張メッセ国際会議場
 詳細:http://wwwsoc.nii.ac.jp/ssj/schedule/schedule.htmlにて適宜更新

○第30回地震工学研究発表会(東京)
 主催:土木学会地震工学委員会
 日時:2009年5月18日〜20日
 場所:東京大学地震研究所
 論文提出期限:2009年3月27日
 詳細:http://www.jsce.or.jp/committee/eec2/index.html

○第58回理論応用力学講演会(東京)
 主催:日本学術会議
 共催:日本地震工学会、地盤工学会、土木学会、日本機械学会、
    日本建築学会、その他16学会
 日時:2009年6月9日〜11日
 場所:日本学術会議
 論文提出期限:2009年2月19日
 詳細:http://www.jsce.or.jp/committee/amc/nctam/nctam.html

○WCCE-ECCE-TCCE JOINT CONFERENCE EARTHQUAKE & TSUNAMI
 主催:WCEE,ECEE,TCCE
 日程:2009年6月22〜24日
 場所:イスタンブール(トルコ)
 論文提出期限:2008年10月31日
 詳細:http://www.imo.org.tr/eqt2009/

○Lifeline Earthquake Engineering in a Multihazard Environment
 主催:米国土木学会
 日程:2009年6月28日〜7月1日
 場所:オークランド(アメリカ)
 アブストラクト締切:11月14日
 最終論文の提出期限:2009年2月21日
 詳細:http://content.asce.org/conferences/tclee2009/

○米国機械学会Pressure Vessels and Piping Conference (PVP2009)
 主催:米国機械学会
 共催:日本機械学会
 日程:2009年7月26日〜30日
 場所:プラハ(チェコ)
 アブストラクト締切:11月17日
 査読用ドラフト論文の提出期限:2009年3月2日
 最終論文の提出期限:2009年4月20日
 詳細:http://www.asmeconferences.org/PVP09/

○第44回地盤工学研究発表会
 主催:地盤工学会
 日程: 2009年8月18日〜21日(21日は見学会)
 場所: 関東学院大学 金沢八景キャンパス
 申込み締切り: 2009年2月15日
 原稿提出締切り:2009年3月15日
 詳細:http://www.jiban.or.jp/よりアクセス可

○2009年度日本建築学会大会
 主催:日本建築学会大会
 日程:2009年8月26日〜29日
 場所:東北学院大学 泉キャンパス
 原稿提出締切り:2009年4月6日(紙面投稿)
         2009年4月12日(電子投稿) 
 詳細:http://www.aij.or.jp/aijhomej.htmにて後日掲載

○日本機械学会 2009年度年次大会
 主催:日本機械学会
 日程:2009年9月13日〜16日
 場所:岩手大学
 申込み締切り: 2009年3月6日
 原稿提出締切り:2009年7月10日
 詳 細:http://www.jsme.or.jp/2009am/

○Ninth U.S. National and Tenth Canadian Conference on Earthquake
 Engineering: Reaching Beyond Borders
 主催:Earthquake Engineering Research Institute &
    Canadian Association for Earthquake Engineering
 日程:2010年6月25日〜29日
 場所:トロント(カナダ)
 詳細:http://2010eqconf.org/

○その他の行事等は下記のページをご覧下さい.
 http://www.jaee.gr.jp/event.html

%%%%%%《人事公募情報、求人・求職情報》%%%%%%%%

日本地震工学会では、会員サービスの一環として、地震工学に関連する
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