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JAEE NEWS No.201 2010/1/15 日本地震工学会ニュース No.201

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# JAEE NEWS No.201 2010/1/15 日本地震工学会ニュース No.201 #
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明けましておめでとうございます。私は毎年1月2日に神田明神に参拝
します。初詣の帰り道、湯島聖堂の横を通り、聖橋(ひじりばし)を
渡ってニコライ堂の側から本郷通りを小川町の方へと降りて行きました。
いつもは気付かないのですが、お正月で人通りが少なかったせいかビル
とビルとの隙間に「震災記念」と書かれた石碑を見つけました。地震屋の
さがで立ち止まって碑文を読むと、関東大震災の際に淡路町にあった
東京商工学校の鉄筋コンクリート4階建ての耐震耐火校舎で、一命を取り
留めた人々が謝意を表すために建てたものだそうです。付近のニコライ堂
も塔の先端やドームが被害を受けましたが壁厚が1m以上もある頑丈な本体
部分は無事でした。一方、木造だった神田明神と湯島聖堂はほぼ跡形も
なく焼失してしまいましたが、その教訓から震災後は鉄筋コンクリート造
で再建されました。お陰でその後の戦災をも潜り抜けて今日に至っています。
特に神社の社殿をRC化するのは初めての試みで反対もあったそうですが、
二度と惨事を繰り返すまいという強い意志が耐震耐火構造を実現させました。
こうみると、聖橋を挟むこの地域は、地震国における耐震耐火構造の重要性
を実感できるところのようです。地震学者の初詣にふさわしい場所だと
いえます。聖橋は東京市の震災復興で新しくできた橋で、想像通り2つの
聖堂を繋ぐところからその名がつけられたということです。(武村)

※ 日本地震工学会のホームページ:http://www.jaee.gr.jp/index.html

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  Engineering. All Rights Reserved.
  <本メイルの内容を許可なく転載することを禁じます。>

%%%%%%%%%%%%%  《日本地震工学会関連のニュース》  %%%%%%%%%%%%%

○訃報
 1月9日に本会名誉会員の田中貞二先生がお亡くなりになりました。
 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

 ※日本地震工学会誌に名誉会員インタビューが連載されていますが、
  その第1回(Vol.9、2009年1月)において、田中先生が地震工学への
  思いや会員へのメッセージを語っておられます。この機会にぜひ
  ご一読頂ければと思います。 

○2010年1月13日に発生した中米ハイチの地震関連情報
 2010年1月13日6時53分頃(日本時間)に発生した中米ハイチの地震の
 関連情報を掲載しましたので、ご参照願います。本会地震災害対応
 委員会でも、現在、情報を収集中です。新しい情報が入りましたら、
 適宜、更新してまいります。
 http://www.jaee.gr.jp/disaster/2010/2010haiti.html

○阪神淡路大震災15周年フォーラム
 −地震災害軽減に向けた学協会からの発信・社会との連携−
 2010年1月17日をもって阪神・淡路大震災より15年が経過することに
 なります。これを契機に、地震災害軽減に関する13学協会と日本学術
 会議との共催によるフォーラムを開催することになりました。大震災
 以降、各学協会が果たして来た役割と残された課題について一般市民
 に報告し、地震災害軽減に関し市民と学協会の連携のあり方を探ります。
 皆様のご参加をお待ちしております。

◇共催:日本地震工学会を含む13学協会および日本学術会議
◇後援:国土交通省近畿地方整備局、兵庫県、神戸市、大阪府、大阪市、
    関西地震観測研究協議会、神戸新聞社、NHK神戸支局
◇日時:2010年1月18日(月)13:00〜17:30
◇場所:神戸国際会議場メインホール
◇参加費:無料
◇詳細:http://www.jaee.gr.jp/event/seminar2010/100118forum.html

○講習会「性能設計に基づく耐震設計事例の紹介」
(兼 International Workshop on Design Examples Based on ISO-23469:
 Performance- Based Design for Geotechnical Works)
 性能設計の考え方に基づく国際的な設計ガイドラインとしてISO23469があ
 ります。今回、性能設計の考え方に基づく国内外の設計事例を紹介すると
 ともに、日本国内の設計手順が国際的にはどのような位置づけにあるか、
 ISOのWG活動をもとに分かりやすく解説した講習会を開催します。

◇日時:平成22年1月25日(月)13:30〜17:00
◇会場:土木学会会議室(東京都新宿区四谷一丁目 外濠公園内)
◇主催:日本地震工学会,土木学会地震工学委員会共同開催
◇後援(予定):建築・住宅国際機構、(社)日本建築学会、(社)地盤工学会、
   (社)建設コンサルタンツ協会、(社)海外建設協会 
◇プログラム(予定)
 (1) ISO23469およびそれに準拠した耐震設計事例集の開発 13:30〜14:10
    森 伸一郎(愛媛大学)
 (2) 地震作用の設定(第一段階)に関する事例の紹介   14:10〜14:30
    中村 晋(日本大学)
 (3) 理論的なアプローチに基づく地震動の設定      14:30〜14:50
    香川 敬生(鳥取大学)
 (4) 地震作用の設定(第二段階)に関する事例の紹介   15:10〜15:30
    飛田 哲男(京都大学)
 (5) 簡易および詳細な方法による埋設構造物の設計事例  15:30〜16:00
    (講演者調整中)
 (6) 簡易および詳細な方法による重力式岸壁の設計事例  16:00〜16:20
    一井 康二(広島大学)
 (7) 橋梁基礎の設計事例                16:20〜17:00
    室野剛隆(鉄道総合技術研究所)
◇参加費:@会員(日本地震工学会・土木学会)6,000円 (学生会員2,000円)
      A後援団体所属会員 7,000円(所属団体学生会員 2,500円)
      B一般(@、A以外) 9,000円 (学生 3,000円)
 ※参加者にはISO23469適合設計事例集(本文:英語、CD付)を配布します。
◇定員:30名(先着順。応募者多数の場合は会員優先とします)
◇申込み締切り:平成22年1月20日(水)必着
◇申込方法・詳細:http://www.jaee.gr.jp/
★★★ 席に余裕がございます。奮ってご参加下さい。 ★★★

○「日本地震工学会の一般社団法人化について」
 かねてから標記の件で、法人化準備委員会を組織して検討しておりましたが、
 方針がまとまって参りましたので、会員の皆様にホームページから中間報告
 させていただきます。法人化を致しましても会員の皆様にはほとんど影響が
 ございませんが、会費の支払い期間の短縮、役員選挙の改革などで変更が
 ありますので、ぜひお読み下さい。

◇詳細:http://www.jaee.gr.jp/general/gen10.html

 ★★★ みなさま、ぜひご一読願います。 ★★★

○「大会優秀論文発表賞」の受賞者決定!
 2009年年次大会の「優秀論文発表賞」の受賞者が決まりました。
 該当する全ての受賞候補者を「論文の内容、発表のわかりやすさ、
 質疑応答の的確さ」の観点から評価し、10名の受賞者を決定しました。
 詳細は、以下のHPをご覧ください。

 http://www.jaee.gr.jp/members/mem04/mem04_03.html
 受賞された方には、心よりお祝い申し上げます。
 なお、受賞された方には賞状をお送りします。

○第13回日本地震工学シンポジウム
 日本地震工学シンポジウム(JEES)は1962年に第1回が開催され、概ね4年
 ごとに、世界地震工学会議(WCEE)の開催の中間年に開かれて参りました。
 地震工学の各分野の研究者・技術者が一堂に会して意見交換をする場として
 重要な役割を担ってきました。この度、地震工学分野の拡がりを反映して
 主催団体を増やし、第13回日本地震工学シンポジウム(13JEES)を開催
 します。また、日本地震工学会10周年記念行事がこのシンポジウムの
 中で開催されます。

◇共催:日本地震工学会を含む11学協会
◇日時:2010年11月17日(水)〜11月20日(土)
◇場所:つくば国際会議場
◇詳細:http://www.13jees.jp

○追悼文のご案内
 柴田先生(東北大学名誉教授、東北文化学園大学大学院教授)より、
 本年10月19日に亡くなられた本会名誉会員 志賀敏男先生(東北大学
 名誉教授)を偲ぶ追悼文をご寄稿頂きました。志賀先生のご業績や
 寛大なお人柄をご紹介頂いております。ぜひ、ご一読願います。

  http://www.jaee.gr.jp/members/shiga.html

○新着コラムのお知らせ
 藤野先生(東京大学)より、昨年11月10日に亡くなられたハウズナー
 先生(カリフォルニア工科大学)を偲ぶ回想録をご寄稿頂きました。
 地震工学のパイオニアとして、数多くの業績を残されたハウズナー先生
 ですが、お写真のようにたいへん優しい眼差しで、後進の活躍を見守って
 いらしたことが伝わってまいります。ぜひ、ご一読願います。

  http://www.jaee.gr.jp/stack/column/index.html

○学生会員『会費値下げ』のお知らせ
 〜 学生会員の増強を目指して 〜
 学生会員の会費を下記のように改定しました。年会費1,000円で一般会員
と同じサービスが受けられます。大学の先生方におかれましては、研究室の
学生さんに加入を勧めて下さいますようお願いいたします。

◇改定の趣旨
 日本の地震工学の将来を担う、研究者、技術者の卵である学生の皆さんに
 日本地震工学会の事をよく知っていただくだき、また、学会活動に参加
 する機会を多く持っていただくため。
◇改定点(2009年5月7日理事会にて決定、第9回総会にて報告済み)
 1)学生会員の年会費引き下げ
  改定前:3,000円 → 改定後:1,000円
 2)学生会員が、引き続いて正会員になる場合の正会員初年度の会費
  改定前:10,000円 → 改定後:3,000円
 3)本改定は、2009年6月1日から適用する。
◇備考
 今年5月までに入会されている学生会員の方の今年度の年会費は3,000円
 ですが、来年度以降は1,000円になりますので、ご了承願います。

 ★★★ おかげさまで、学生会員が急増しております! ★★★

○日本地震工学会誌への投稿について
 日本地震工学会誌は、年2回会員に配布されている和文の小冊子です。
地震工学に関するトピックスや研究動向などについて、その分野の専門家
に依頼して執筆していただく特集記事や、学会内の出来事をお知らせする
記事のほか、特別企画なども織り交ぜて編集しています。さらに、会員の
皆さまからの記事投稿も歓迎いたします。投稿方法については、次のサイト
をご覧下さい。
 http://www.jaee.gr.jp/contribution/con04/con04_guide.pdf

○「講習会・講演会・見学会のテーマ」募集
                                事業企画委員会
 事業企画委員会では、会員の皆様にお役立て頂けるようなさまざまな行事
を企画・開催しておりますが、会員の皆様のご要望を広く募ることで、益々
の充実を図りたいと考えております。今後、実施して欲しい講習会、講演会、
見学会等ございましたら、ご意見・ご希望をお寄せ願います(随時受付)。
              希望の送信先:office@general.jaee.gr.jp

 ※これまでの行事は下記サイトをご参照願います。
  http://www.jaee.gr.jp/event/eve_log.html

____________________________________
JAEE NEWSのバックナンバーは
http://www.jaee.gr.jp/stack/back_number/index_2009.html で御覧いただけます.
____________________________________
JAEE NEWSへのお問い合わせ・ご意見は office@general.jaee.gr.jp にお寄せください。
____________________________________
入会・資料等の問い合わせは
事務局(office@general.jaee.gr.jp, 電話:03−5730−2831,FAX:03-5730-2830)にお寄せください。
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%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%《災害情報》%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%

○2010年1月13日に発生した中米ハイチの地震関連情報
 http://www.jaee.gr.jp/disaster/2010/2010haiti.html

○2009年9月30日に発生したスマトラ島沖の地震関連情報
 http://www.jaee.gr.jp/disaster/2009/2009sumatra.html

○2009年9月30日に発生したサモア諸島沖の地震関連情報
 http://www.jaee.gr.jp/disaster/2009/2009samoa.html

○2009年8月11日に発生した駿河湾の地震(MJ6.5)の関連情報
 http://www.jaee.gr.jp/disaster/2009/2009surugawan.html

 ※地震情報のリンク集は下記サイトに掲載しております。
  http://www.jaee.gr.jp/disaster.html

%%%%%%《行事案内・行事予定・論文募集(関連学協会を含む)》%%%%%%%

○阪神淡路大震災15周年フォーラム−地震災害軽減に向けた学協会からの
 発信・社会との連携−
 共催:日本地震工学会を含む13学協会および日本学術会議
 後援:国土交通省近畿地方整備局、兵庫県、神戸市、大阪府、大阪市、
    関西地震観測研究協議会、神戸新聞社、NHK神戸支局
 日時:2010年1月18日(月)13:00〜17:30
 場所:神戸国際会議場メインホール
 詳細:http://www.jaee.gr.jp/event/seminar2010/100118forum.html

○講習会「性能設計に基づく耐震設計事例の紹介」
(兼 International Workshop on Design Examples Based on ISO-23469:
   Performance- Based Design for Geotechnical Works)
 主催:日本地震工学会,土木学会地震工学委員会共同開催
 日時:平成22年1月25日(月)13:30〜17:00
 場所:土木学会会議室(東京都新宿区四谷一丁目 外濠公園内)
 詳細:http://www.jaee.gr.jp/event.htmlに掲載準備中

○第21回CCSEワークショップ−原子力耐震計算科学による可能性−
 主催:日本原子力研究開発機構システム計算科学センター
 日時:2010年1月25日(月) 10:00〜17:25
 場所:日本原子力研究開発機構システム計算科学センター・7階大会議室
 詳細:http://ccse.jaea.go.jp/ja/conf/workshop.html

○第14回「震災対策技術展/自然災害対策技術展」
 主催:「震災対策技術展/自然災害対策技術展」横浜会場実行委員会
 後援:日本地震工学会
 日時:2010年2月4日(木)〜2月5日(金)
 場所:横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)
 詳細:http://www.exhibitiontech.com/etec/

○第29回震災予防協会講演会「日本における震災予防130年の歴史と展望」
 主催:震災予防協会
 後援:日本地震工学会、日本地震学会、土木学会、日本建築学会、
    地盤工学会、日本機械学会、日本火山学会
 日時:2010年2月5日(金)
 場所:横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)
 詳細:http://www.exhibitiontech.com/etec/

○第7回都市地震工学国際会議および第5回地震工学国際会議
 主催:東京工業大学都市地震工学センター
 日時:2010年3月3日〜5日
 場所:東京工業大学大岡山キャンパス
 詳細:http://www.cuee.titech.ac.jp/conf/

○東京大学シンポジウム「長周期地震動とその都市災害軽減」
 主催:東京大学シンポジウム「長周期地震動とその都市災害軽減」組織委員会
 日時:2010年3月17日(水)〜18日(木)
 場所:東京大学情報学環・福武ホール(本郷キャンパス)
 詳細:http://taro.eri.u-tokyo.ac.jp/workshop/ground_motionj3.html

○日本地球惑星科学連合2010年大会
 主催:地球惑星科学連合
 日時:5月23日(日)〜28日(金)
 場所:幕張メッセ国際会議場
 投稿締め切り:1月29日17時(早期割引),2月5日12時(最終)
 詳細:http://www.jpgu.org/meeting/
 備考:
  今年は兵庫県南部地震から15年に当たります。そこで、上記の
 大会の中で、日本地震学会強震動委員会と日本活断層学会からの
 提案により「兵庫県南部地震15年」というセッションが企画され、
 開催することになりました。活断層や強震動から防災教育や普及
 活動までを含んだ、地震防災に関する幅広い研究関連の投稿を
 期待しています。[コンビーナー:干場充之、香川敬生、
 隈元崇、堀川晴央]

○第59回理論応用力学講演会
 主催:日本学術会議機械工学委員会IUTAM分科会
 共催:日本地震工学会ほか
 日時:2010年6月8日〜10日
 場所:日本学術会議講堂および会議室
 詳細:後日掲載予定

○Ninth U.S. National and Tenth Canadian Conference
 on EarthquakeEngineering: Reaching Beyond Borders
 主催:Earthquake Engineering Research Institute &
    Canadian Association for Earthquake Engineering
 日程:2010年6月25日〜29日
 場所:トロント(カナダ)
 詳細:http://2010eqconf.org/

○Fifth World Conference on Structural Control and Monitoring
 主催:IASCM, JSPS, ANCRiSST
 日程:2010年7月12日〜14日
 場所:京王プラザホテル(東京)
 詳細:http://wcscm5.com/

○14th European Conference on Earthquake Engineering 
 主催:Macedonian Association for Earthquake Engineering
 日程:2010年8月30日〜9月3日
 場所:オーリッド(マケドニア)
 詳細:http://www.14ecee.mk/

○第13回日本地震工学シンポジウム
 主催:日本地震工学会を含む11学協会
 日程:2010年11月17〜20日
 場所:つくば国際会議場
 詳細:http://www.jaee.gr.jp/event.html

○その他の行事等は下記のページをご覧下さい.
 http://www.jaee.gr.jp/event.html

%%%%%%《人事公募情報、求人・求職情報》%%%%%%%%

日本地震工学会では、会員サービスの一環として、地震工学に関連する
求人・求職の情報を掲載しております。これから情報を掲載したい方は、
office@general.jaee.gr.jpまでご連絡願います。

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