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日本地震工学会 > 2002年 第2回通常総会 議事録

A. 日時:

平成14年5月22日(水) 15時00分〜16時40分

B. 場所:

建築会館ホール

C. 提出資料:

第2回通常総会議案書

D. 出席者(50音順 敬称略)

(62名、他に委任状出席568名)

秋田昇道、東貞成、安部重孝、家村浩和、池田潤一、石原研而、礒敦夫、上島照幸、 植竹富一、圓幸史朗、大保直人、岡田恒男、尾崎昌彦、小谷俊介、小野真司、梶田尚令、  片山恒雄、金井清、壁谷澤寿海、亀田弘行、川島一彦、河野哲也、河端伸一郎、 河村壮一、北川良和、北田義夫、北村春幸、工藤一嘉、久保哲史、古関潤一、児玉城司、 小林啓美、齊藤英明、塩原等、鈴木浩平、鈴木信久、鈴木祥之、高橋吉徳、武井邦生、 田地陽一、田中清和、田辺章、田村重四郎、坪川博彰、土岐憲三、富山隆一、中島正愛、 中原光春、西垣和弘、西谷章、貫井泰、沼田淳紀、濱田政則、深田良雄、藤縄幸雄、 水町渉、村角保行、森孝夫、安田進、矢花修一、山下正人、渡辺孝英

E. 議事

1. 開会:定足数の確認

定時に、総務担当の中原理事が総会の定足数ついて、規約24条により現在の正会員数の1,385名並びに法人会員数48社に対し3分の1以上の出席が必要であるが、本日の出席者数が委任状を含めて630名なので総会は成立することを報告し、平成14年度通常総会の開会を宣した。

2. 議長指名

中原理事が、規約第21条により通常総会は会長が招集すること、同第16条により会長が総会の議長をつとめることを説明し、本総会の議長を岡田会長にお願いした。

3. 会長挨拶

岡田会長が、議案の審議に先立ち、挨拶を行った。その概要は、以下のとおりである。

(概要)
1年間の活動を振り返ると、軌道に乗りかかったと言えるが、基礎体力をつける必要があり、本来の目的である「先端技術の普及」については、今後の課題と言える。 しかし、会員のご協力をいただき更に、今後の発展を目指していくことができるものと考える。

その後、岡田議長が議事を進行した。

4. 議案の審議

(1号議案:平成13年度事業報告)

平成13年度事業報告を、総務担当の中原理事が議案書に沿って説明した。

第1回の通常総会を開催し、事業報告、決算報告、事業計画、予算計画などが、承認されたことを報告した。 続いて理事会の開催とその討議内容などを報告し、理事会では、中長期的には社団法人化を目指すという結論になったこと、ならびにそのハードルとして、活動実績・会員数・財政基盤として2000万円の基本財産の必要性があるが、それを会員の協力を得てハードルを越えていこうということが話しあわれたことを報告した。

続いて、各幹事会・委員会活動毎に事業報告がなされた後、議長が本件に関する質問がないことを確認した上で、出席者に承認を諮り、承認された。

(2号議案:平成13年度収支決算報告)

平成13年度収支決算報告を、財務担当の濱田理事が説明した。平成13年度は2001年4月1日より、2002年3月31日までであり、その間正会員1、345名、学生会員73名、法人会員45社からの会費入金があったこと、特別事業が黒字を得たことを報告した。

支出は、事務委託費、人件費、通信費、会議費等に支払われた旨、報告した。 会員増、支出経費の節約などにより、全体黒字となったので、法人化積立金と次期繰越金として処理する旨、報告した。 続いて、議長が収支決算報告への意見を求め、質問のないことを確認して、承認を出席者に諮り、承認された。

(3号議案:平成13年度監査報告)

平成13年度監査報告を、伯野監事が行った。本年5月9日に北川監事とともに、監査を実施し、適切に会計処理されていることを確認した旨を報告した。 続いて、議長が監査報告に関する意見が無いことを確認して、承認を出席者に諮り、承認された。

(4号議案:平成14年度次期会長・副会長・監事選挙結果報告)

平成14年度次期会長・副会長・監事選挙結果報告が選挙管理委員会川島委員長から会長宛て報告されたので、規約第15条により総会で選任することを会長が出席者に諮り、承認された。従って、平成14年度役員のうち、次期会長として、石原研而氏、副会長として、濱田政則氏、工藤一嘉氏、監事として岩崎敏男氏が就任することになった。

退任される伯野監事並びに選任された石原研而氏、濱田政則氏、工藤一嘉氏がそれぞれ挨拶された。

(5号議案:平成14年度役員選任)

役員理事の選任は規約第15条により、正会員の中から会長が選び、総会で選任すると定められていることを議長が説明し、議案の7名の理事を選んだので、総会で承認いただきたい旨、出席者に諮り、承認された。 退任される家村理事、河村理事、久保理事、鈴木理事から会員のご協力に対する感謝が述べられ、選任された北田義夫氏、鈴木祥之氏から会の発展のため力を尽くしたい旨の挨拶があった。

(6号議案:平成14年度役員候補推薦委員会委員の選任)

平成14年度役員候補推薦委員会委員の選任を、同副委員長の河村理事が報告した。選挙規則では、毎年役員候補推薦委員会委員の半数が交代して、新しい委員は役員候補推薦委員会が選出し、総会で選任すると定められていることを説明した。同委員会による推薦名簿の7名について、議長が役員選挙推薦委員会委員に選任する件を出席者に承認を諮り、承認された。

(7号議案:日本地震工学会選挙規則の改定)

小谷副会長が、議案の選挙規則の改定の主旨を説明し、これが第14回理事会の議決により改定されたことを報告した。 今後理事からの選挙管理委員の任期は1年となる。

(8号議案:平成14年度選挙管理委員会委員の選任)

議長は、3期会長である土岐憲三氏を指名し、新会長としての挨拶と8号議案の説明を要請した。

(新会長挨拶)

土岐新会長より、3代目の会長を務めることになった。青山会長、岡田会長のお蔭で財政的にも基礎が固められた。 しかし、事務局には正規職員はいない状態であり、役員はじめ会員のご好意、ボランティアに頼っている状況は改善していかねばならないと考えている。 そのためには、会員の一層の増強、法人化の準備などを行っていきたい。 現状況に甘んじず、「売り家と唐様の3代目」とならぬよう危機感を持ってこの1年、会長としての任を果たしていきたいとの挨拶があった。

続いて、土岐新会長が平成14年度選挙管理委員会委員の選出を報告し、議長が出席者に諮り、正会員からの2名(植竹富一氏、大保直人氏)が選挙管理委員に選任された。 続いて、土岐新会長が、理事からの選挙管理委員として、塩原理事、小長井理事を指名する旨、報告した。

(9号議案:平成14年度事業計画)

平成14年度事業計画について、塩原理事が議案書に沿って説明した。 本年度より学術・調査委員会を立ち上げ、研究委員会の設置や、地震災害調査について準備をはじめることが説明された。

議長は、出席者に意見を求め、下記の意見があった。

(会場質疑、意見)

1)地震災害調査については、他の多くの学会でも実施しており、連携に関する   調整が難しいので、十分検討されることを望みます。(田村氏)
  → はい。(塩原)
2) 国際関係で、IAEEの国内代表組織としての活動も本年度事業に 含まれますね。(小谷)
  → 担当の副会長を置き、十分検討したいと思います。(岡田)

(10号議案:平成14年度収支予算案)

平成14年度収支予算を北村理事が説明した。 公益法人会計に沿った形で、科目を組替えたことと、繰越金を法人化積立金と予備費に充当できるよう予算を組んだことが説明された。 議長は、出席者に予算案を諮り、承認された。

続いて、議長は自由意見を会場の出席者に求めたところ、土岐氏が、岡田会長へのこの1年のご尽力に対し、皆で感謝申し上げることを発議され、主席者全員で拍手し、議長への感謝を現した。 それに応え、岡田会長が挨拶に立たれ、役員ならびに会員の献身的なご協力に感謝するともに、(財)震災予防協会のご好意、事務局サイドへの感謝を述べられた。

(閉会)

議長が、本日の予定の議事を終了したことを宣し、最後に中原理事が閉会を宣言した。

行事報告

(会員による講演会)

13時30分〜14時45分

通常総会に先立ち、法人会員2社による講演があった。司会を本会事業企画委員の 桑村仁氏が務め、下記2題のご講演をいただいた。

(1) 題目題目「地震観測への取り組みと研究・実務へのフィードバック」
  大保 直人氏(鹿島建設)

橋梁などの土木構造物への地震観測データの利用につき、半経験的手法での 波形合成法の説明があった。 また、要素地震の蓄積の重要性や、素人にわかりやすい保守管理システムの紹介があった。

(Q&A)
*橋梁の被害と解析結果の整合性はどうであったか?(田村氏)
 ヘアークラックが入ったものがある。(大保)
*強震記録の公開を実効性のあるものにするには?(川島氏)
 公開前には吟味が必要と考える。 (例えば、最大加速度のみが)一人歩きしないよう、研究グループなどで解析を含めて検討する方法はとれるのではないか。(大保)

(2) 題目「関西電力社有建物の耐震診断と耐震補強」
  尾崎 昌彦氏(関西電力)

年代の古い建物の耐震診断に、最新の解析技術を利用したり、データの不足を常時微動でのチューニングで補正したり、各種の方法で一つ一つ対応した例を報告した。

(Q&A)
*全施設の補強は終了したか?(中島氏)
 コスト面、居住者との対応などで、時間がかかっている。2割程度が終了した。(尾崎)
*コーポレートと個人所有の耐震診断と補強には違いがでてくる。
 複数建物を保有されているので、どれを優先させるかの戦略があるのでは?(中島氏)
 大発電所など、多くの利用者があるものや、補完の効かない建物は優先させている。(尾崎)

(法人会員によるパネル展示)

建築会館ホールならびにホワイエで、法人会員8社のパネル展示が行われた。 参加法人会員は、大成建設、大林組、鹿島建設、清水建設、日本建築学会、飛島建設、防災科学技術研究所、日本耐震防災事業団である。

(懇親会)

16時50分より
通常総会終了後、ホワイエにて、ささやかな懇親会が催され、和やかな雰囲気で会員相互の懇親が図れた。

以 上

記録:中原    

議事録確認
  平成14年  月  日
  会長 岡田 恒男 印

  平成14年  月  日
  総務副会長

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