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日本地震工学会 > 2003年 第3回通常総会 議事録

A. 日時:

平成15年5月22日(木) 15時00分〜16時30分

B. 場所:

建築会館ホール

C. 資料:

3回通常総会議案書

D. 出席者(50音順 敬称略)

(54名、他に委任状出席678名)

相沢 覚、浅野美次、家村浩和、池田潤一、石原研而、稲垣正芳、稲田泰夫、井野盛夫、岩崎敏男、植竹富一、大保直人、大町達夫、岡崎孝夫、岡田恒男、小谷俊介、梶田尚令、片山恒雄、壁谷澤寿海、亀井祐聡、川島一彦、北川良和、北田義夫、工藤一嘉、桑野二郎、國生剛治、後藤洋三、小長井一男、小林啓美、齋藤英明、佐藤信光、塩原 等、柴田明徳、清水善久、下田郁夫、末冨岩雄、鈴木祥之、鈴木哲夫、副島紀代、高田毅士、竹内幹雄、武村雅之、土岐憲三、中澤 淳、中原光春、中村 豊、西岡利道、西村 功、濱田政則、藤田 聡、北後 寿、松本正毅、目黒公郎、吉田 望、渡辺鉄也

E. 議事

1. 開会:定足数の確認

定時に、総務担当の中原理事が総会の定足数つき、規約24条により現在の正会員の1,271名及び法人会員64社に対し3分の1以上の出席が必要であるが、定足数445名に対し本日の出席者数が委任状を含めて732名のため総会は成立することを報告し、平成15年度通常総会の開会を宣した。

2. 議長指名

中原理事が、規約第21条により通常総会は会長が招集すること、同第16条により会長が総会の議長をつとめることを説明し、本総会の議長を土岐会長にお願いした。

3. 会長挨拶

土岐会長が、議案の審議に先立ち、挨拶を行った。その概要は、以下のとおりである。

(概要)
この1年間、ニュースや会誌の発行等会員へのサービス向上に務めたほか、会員の増強と研究委員会の立ち上げに尽力し、ようやく軌道に乗りかかったとは言えるが、まだ基礎体力をつける必要もあり、本来の目的である「地震工学に於ける情報発信源」としての活動については、今後の課題と言える。しかし、新会長の下で今後の発展を目指して行くことができるものと期待できる。

また、会員のご協力と各理事の会の運営に対する貢献のお陰で、会長として無事1年間の活動ができたことに対して感謝する。

その後、土岐議長が議事を進行した。

4. 議案の審議

(1号議案:平成14年度事業報告)

平成14年度事業報告を、総務担当の中原理事が議案書に沿って説明した。
続いて、議長が本件に関する質問がないことを確認した上で、出席者に承認を諮り、承認された。

(2号議案:平成14年度収支決算報告)

平成14年度収支決算報告を、会計担当の北村理事に代わり工藤副会長が議案書に沿って説明した。
続いて、議長が収支決算報告への意見を求め、意見と質問のないことを確認して、承認を出席者に諮り、承認された。

(3号議案:平成14年度監査報告)

平成14年度監査報告を北川監事が行い、適切に会計処理されていることを確認した旨を報告した。
続いて、議長が監査報告に関する意見と質問が無いことを確認して、承認を出席者に諮り、承認された。

(4号議案:平成15年度次期会長・副会長・監事選挙結果報告)

平成15年度次期会長・副会長・監事選挙結果報告が選挙管理委員会塩原委員長から会長宛てに報告されたので、規約第15条により総会で選任することを会長が出席者に諮り、承認された。従って、平成15年度役員のうち、次期会長として入倉考次郎氏、副会長として大町達夫氏ならびに北川良和氏、監事として柴田明徳氏が就任することになった。

(5号議案:平成15年度役員選任)

役員理事の選任は規約第15条により、正会員の中から会長が選び、総会で選任すると定められていることを議長が説明し、9名の理事(大町、川島、北村、塩原、中島、中原、西谷、松本、安田の各氏)が退任し、新たに9名を理事に選出した旨を出席者に諮り、承認された。新たに理事に就任するのは、壁谷澤寿海、桑野二郎、國生剛治、清水善久、鈴木哲夫、高田毅士、西岡利通、藤田聡、吉田望の各氏である。

(6号議案:平成15年度役員候補推薦委員会委員の選任)

平成15年度役員候補推薦委員会委員の7名の退任(大町、林川、市之瀬、壁谷澤、鈴木、河村、及び吉田の各氏)を受けて新たに会員から7名(稲田、加藤、川上、竹内、田中、中村、及び福和の各氏)を選任したことについて、同委員会委員長の鈴木理事が議案書に沿って報告した。同委員会による推薦名簿の7名について、議長が出席者に諮り、承認された。

(7号議案:日本地震工学会規約及び規則の改定)

小谷総務副会長が、議案の学会規約及び規則の改定につき議案書に沿って説明した。この件につき、議長が意見を求め、意見と質問のないことを確認して、承認を出席者に諮り、承認された。

議長は、4期会長である石原研而氏を指名し以降の議案につき議長を交代する旨出席者に諮り承認された。

(8号議案:平成15年度選挙管理委員会委員の選任)

石原新会長が議案書に沿って平成15年度選挙管理委員会委員選任の件について、3名(大保、植竹、塩原の各氏)の退任を受け、新たに会員から(中村、竹内の両氏)を選任すること、また理事の中から、小長井、清水の両理事を指名する旨を説明した。本件につき議長が出席者に諮った処、竹内氏が役員推薦委員と選挙管理委員を重任することとなるが問題が無いかとの質問があった。

これに対して中原総務理事より、規約上では重任の禁止は規定していないため問題は無いが、個人的な負担はお願いするしかない旨を返答した後、再度出席者に諮り承認された。

(9号議案:平成15年度事業計画)

平成15年度事業計画について、北田理事が議案書に沿って説明した。続いて、議長が本件に関する質問がないことを確認した上で、出席者に承認を諮り、承認された。

(10号議案:平成15年度収支予算案)

平成15年度収支予算を工藤副会長が説明した。続いて、議長が本件に関する質問がないことを確認した上で、出席者に承認を諮り、承認された。

連絡事項として世界地震工学会(IAEE)のSecretary General を努めておられる京都大学の家村教授から、来年の夏に開催予定の13WCEEについて、要旨の締め切りが迫っている(5月末)ことと論文レビューのボランティア活動に積極的に参加して欲しい旨の連絡があった。

次いで、議長は自由意見を会場の出席者に求めたところ、「学会の運営方法について、事業を活性化して収入を増やす術を考えては如何か?出版等での収入も考えられる。」という意見と「総会への若手の参加が少ないのでは?若手が参加できる環境を創りをお願いしたい。」という意見が出された。これに対して、片山副会長より「若手の参加は学会の役に立ってもらうことが大切で、例えば来年の理事退任の際には退任理事が新しい理事を推薦することとなっているので1つの機会ではある。」との回答が、また、小谷副会長より「昨今、出版物の販売は必ずしも収益に結びつかないこと、若手の学会参加は理事よりも寧ろPCを応用した双方向の情報の流れが必要と考えられる。その上で、研究委員会等、会員がものを言える環境創りが必要である。」との回答がなされた。

続いて、石原新会長より新任の挨拶がなされた。以下はその要旨である。 当学会は電脳学会を標榜しているが、実体としては“待ち”の姿勢となりがち、もう少しAggressiveに会員に情報を発信する必要がある。 また、できるだけ多くの会員が学会に対して当事者意識を持って貰う必要もある。 魅力ある学会となるには魅力ある学会活動が必要であり、こうした活動を通して会員に学会の姿が見えるようにする必要がある。今年度から本格的に開始する研究委員会活動を通して、平成15年度の事業計画に沿って、これらに取り組みたい。 また、委託等の事業を通じた学会活動の充実を図るため、当学会の法人化資格を早期に得るべく努力したい。会員増強についても平成14年度に引き続いて継続的に努力する。

最後に、石原新会長より退任する 会長、副会長、監事、理事及び委員へ、この1年のご尽力に対し、皆で感謝申し上げることを発議され、出席者全員で拍手し謝意を現わした。

(閉会)

石原議長が、本日の予定の議事を終了したことを宣し、最後に中原理事が閉会を宣言した。

行事報告

(会員による講演会)

13時30分〜14時45分

通常総会に先立ち、法人会員2社による講演があった。司会を本会事業企画委員会の 井野理事が務め、下記2題のご講演を戴いた。

(1) 題目「耐震性向上の現状」
  杉崎 良一氏(大成建設(株)リニューアル本部耐震推進部)
(2) 題目「E-ディフェンスの紹介―兵庫県三木市で建設が進む実大三次元震動破壊実験施設―」
  大谷 圭一氏(独立行政法人 防災科学研究所)

(法人会員によるパネル展示)

建築会館ホールならびにホワイエで、法人会員8社のパネル展示が行われた。 参加法人会員は、関西地震観測研究協議会、システムアンドデータリサーチ、東亜建設工業、日建設計、奥村組、飛島建設、鹿島建設、日本建築学会である。

(懇親会)

16時50分より
通常総会終了後、ホワイエにて、ささやかな懇親会が催され、会員相互の懇親が図られた。

以 上

記録:北田    

議事録確認
  平成15年 5月 27日
  会長 土岐 憲三 印

  平成15年 5月 27日
  総務副会長 小谷 俊介 印

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