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日本地震工学会第71回理事会議事録

A.日 時

  • 2008年10月2日(木) 17:00〜20:30

B.場 所

  • 建築会館302・303会議室

C.出席者

  • 鈴木(浩)会長、濱田次期会長、鈴木(祥)、西谷、吉田各副会長、勝俣、犬飼、鈴木(康)、佐藤、柏崎、金子、笠井、志波、大堀、中村、福和、源栄、芳村、三輪、翠川各理事、高田監事
  • 委任状出席:
  • オブザーバ出席:鴫原事務局長

D.提出資料

  • 資料71-01:  日本地震工学会第70回理事会議事録(案)(犬飼理事)
  • 資料71-02-1:  10月理事会 会務報告(勝俣理事)
  • 資料71-02-2:  15WCEE開催立候補問題について(鈴木会長)
  • 資料71-03-1:  平成20年度組織図(勝俣理事)
  • 資料71-03-2:  平成20年度委員会委員名簿(勝俣理事)
  • 資料71-04:  事務局新規派遣職員の採用報告(鴫原事務局長)
  • 資料71-05:  会計報告(鈴木理事)
  • 資料71-06-1:  平成20年度東京都防災展への出展報告(案)(中村理事)
  • 資料71-06-2:  最近中・日における地震災害の報告会・交流会開催報告(勝俣理事)
  • 資料71-07:  2008年年次大会準備状況の報告(源栄理事)
  • 資料71-08:  英文パンフレット(柏崎理事)
  • 資料71-09-1:  14WCEE寄付金のご報告(勝俣理事)
  • 資料71-09-2:  14WCEEブース展示申し込み(勝俣理事)
  • 資料71-09-3〜5:  14WCEEでの展示企画案(笠井理事、勝俣理事)
  • 資料71-09-6〜7:  Legend of Earthquake Engineering(ANCER/2008)について(笠井理事)
  • 資料71-10:  文部科学省+地震調査研究推進本部による「新たな地震調査研究の推進について」(中間報告)び関する意見募集対応(勝俣理事)
  • 資料71-11-1:  10月入会者・退会者報告(柏崎理事)
  • 資料71-11-2:  会費未納者について(勝俣理事)
  • 資料71-12:  共催・後援依頼、名義使用依頼(勝俣理事)
  • 資料71-13:  委員会委員の委嘱(勝俣理事)
  • 資料71-14-1〜2:  将来計画検討委員会の設立の提案(鈴木会長、勝俣理事、鈴木理事)
  • 資料71-15:  日本地震工学会「原子力発電所の地震安全問題に関する調査委員会」の準備会 第3回打ち合わせ議事録(案)(中村理事、翠川理事)
  • 資料71-16-1〜2:  各研究委員会の活動状況(三輪理事)
  • 資料71-17:  事業企画委員会における企画(中村理事)
  • 資料71-18-1〜3:  会員増強、つなぎとめ策(柏崎理事、金子理事)
  • 資料71-19:  ワークショップなどの開催手続きの簡素化の提案(三輪理事、勝俣理事)
  • 資料71-20-1〜3:  出版物等の著作権の整理(勝俣理事)
  • 資料71-21-1〜2:  東大地震研からの申し入れへの対応(勝俣理事)

E1.前回議事録の確認(犬飼理事、資料71-01)

 犬飼理事より、第70回議事録(案)の要点が報告され、下記の誤記を訂正し、承認された。

  • 場所:301会議室→302,303会議室

E2.報告事項

(1)会務報告(勝俣理事、鈴木会長、資料71-02-1〜2)

 勝俣理事より、前回理事会以降の会務の要点が報告され、確認された。鈴木会長より15WCEE 開催立候補について、今回は立候補を見送ることにした経緯について報告が成された。次々回の2016年には、本会が中心となって立候補、招致ができるような準備を早くから進める必要を強く感じられたとのご意見をいただいた。

(2)2008年度組織図・委員会名簿(勝俣理事、資料71-03-1〜2)

 勝俣理事より、2008年度の本会組織図および委員会名簿の紹介があり了承された。

(3)事務局の新規派遣職員(鴫原事務局長、資料71-04)

 9月30日で退職された井関職員に代わり9月1日より野村職員が着任され、勤務時間が月曜日から金曜日の10:00〜16:30であることが報告された。

(4)会計報告(鈴木理事、資料71-05)

 鈴木理事より、本年度の会計処理状況について、ほぼ順調に消化している報告があり、確認された。

(5)開催報告

1)東京都防災展(中村理事、資料71-06-1)
 中村理事より8月19日〜8月21日に新宿駅西口広場で開催された平成20年度東京都防災展へ出展し多くの来場者があった報告がなされた。鈴木会長より、JAEEの存在がアピールできたこと、社会への情報発信がうまく行えたことにつき、関係者に感謝の意が表された。

 2)中・日地震災害報告交流会(勝俣理事、資料71-06-02)
 勝俣理事より、IAEEとJAEEの共催で8月29日建築会館ホールで14WCEEに先立ち急遽開催された「最近の中・日における地震災害の報告会・交流会」の報告がなされた。

  • 急な開催であったが約80名の参加者があった。
  • 四川大地震に関しての情報の公開がほとんど無かったが、やっと少し出た、という印象である。
  • WANG Zifa博士の発表によると、398箇所の観測点で、1198成分が記録が取れ、最大の加速度は967galであった。

鈴木会長より早急な開催対応について感謝の意が示された。

(6)2008年大会準備状況(源栄理事、資料71-07)

 源栄理事より2008年大会準備が順調に進んでおり、同時に主催する宮城県地震30周年シンポジウム(11/3)に関しポスターを2000部作成し関係団体に配布済み。シンポジウムの共催・後援・協賛依頼に関する承諾の回答はほぼいただいている報告がなされた。
 また、以下の報告があった。

  • 大会応募論文は175編と例年より少なかった。
  • 9月の土木学会および10月の14WCEEの影響か土木関係者の応募が少ない。
  • 実施予算は赤字の見込みとなった。

 予算については事務局を交えて検討することとなった。
 会誌編集委員会より次号(2009年1月予定)に大会概要を掲載に関し執筆依頼が成された。原稿締め切りは年末。

(7)英文パンフレット(柏崎理事、資料71-08)

 柏崎理事より英文パンフレットの紹介があり、14WCEEでの展示用パネルも理事会で実物が披露され、作成完了した。

(8)14WCEE寄付募金・出展報告(笠井理事、勝俣理事、資料71-09-1〜7)

1)14WCEE寄付金の報告
 勝俣理事より、9月1日締め切りで寄付金総額805,000円となり、14WCEE組織委員会にはsilverクラスの募金(7,500USD)を表明しているので送金手数料等込みで総額836,050円となり31,050円が本会の追加負担となったこと、これにより14WCEE寄付当初予算では30万円の支出を見込んでいたものが決算では約33万円の支出となった報告を受けた。支出超過に関し了承を得た。
 寄付金silverクラスの募金の特典(参加費1名無料)の使い方として組織委員会に寄付し途上国からの参加者の支援に活用していただく旨の正副会長会議からの提案があり、了承された。

2)14WCEEブース展示申し込み
 勝俣理事より、ブース展示申し込みを笠井理事のご尽力で9月1日に完了(総額204,352円)し、ブース展示予算45万円の残額でパネル制作等を行う報告があり、了承された。笠井理事より、STSのパネル作成・搬入は作成者が負担するとの報告がなされた。

3)14WCEEでの展示企画案
 笠井理事より、免震、制振、地震報知のSTS発表者にパネル作成依頼(A2サイズ、パワーポイントサンプル添付)を行った報告がなされた。
 開催前日(10月12日(日曜日))に可能な発表者に集合していただき展示準備を行う。展示対応は国際委員会メンバーだけでは手が足りそうにないので理事会メンバーのうち14WCEE参加者に協力が求められた。参加者リストを笠井理事に連絡し、展示対応者のスケジューリングをしていただくこととした。

4) Legend of Earthquake Engineering (ANCER/2008)
 ANCERでは14WCEEでLegend of Earthquake Engineering の表彰を計画しており日本からは4名推薦していた(第69回理事会)。地震工学に関する研究機関の1名が投票権を持つこととなっている。登録機関がアメリカ36に対し日本が9と不利な条件となっているため追加申請をし日本が約70機関となった。投票案内が各代表者に送られており締め切りが10月3日となっていることが判明したため、理事会メンバーで投票権を持っている方は早急に対応をしていただくこととした。今回の経緯をご存知でない追加登録された機関の代表者には、笠井理事からメールで状況をお伝えし、投票にご協力を依頼することとした。

(9)文部科学省+地震調査研究推進本部による「新たな地震調査研究の推進について」(中間報告)に関する意見募集対応(勝俣理事、資料71-10)

 勝俣理事より上記パブリックコメント募集について、当初、会員からのメールによる応募をまとめることとしていたが、濱田次期会長より学会としてのコメントを出すべきとのご意見で、濱田次期会長と堀東大教授に意見書を作成していただき、鈴木会長名で送付、併せて役員からの3件を送付したことの報告がなされた。

 なお、他学会との連名での意見書作成を検討したが,今回は学会単独となった経緯が紹介された。さらに、濱田次期会長より学会としては常に意見を発信することが重要である、との指摘があった。

E3.議案

(1)入退会者・会費未納者(柏崎理事、勝俣理事、資料70-11-1〜2)

 柏崎理事より、入会申込者28名(正会員7名、学生会員21名)、転各者1名、退会希望者4名について報告され、承認された。その結果、名誉会員16名、正会員1,197名、学生会員88名、法人会員96社となった。

 勝俣理事より、会費未納者の状況について説明がなされた。第66回理事会での議論も参考に正副会長会より、大会開催時に未納者の名前を掲示し納入を促す提案がされ、了承された。

(2)共催・後援・協賛(勝俣理事、資料71-12)

 勝俣理事より、共催1件「最近の中・日における地震災害の報告会・交流会」と後援3件の報告がなされ、承認された。

(3)委員会委員の委嘱(勝俣理事、資料71-13)

 勝俣理事より資料に基づき、「大会実行委員会(2008)」、「原子力発電所の地震安全問題に関する調査研究委員会」、「将来計画検討委員会」の委員委嘱の報告がなされ、承認された。

E4.懇談事項

(1)将来計画検討委員会(鈴木会長、勝俣理事、鈴木理事、資料71-14-1〜2)

 勝俣理事より、鈴木会長から提案された下記の設立の趣旨・目的について説明され、確認された。
 JAEE創立10周年を控え、これまでの成果と課題を整理して今後10年を展望したJAEEの活動方針と具体的な活動計画を策定する。

(T)学会創立時に合意されたJAEEの創立理念、活動目的・方針に照らした現段階での到達点と克服課題の把握
(U)Tの合意の上で、地震工学をめぐる国内外の情勢とその中でのJAEEの役割の明確化
(V)関連する諸学会、特に震災予防協会との協調関係の明確化
(W)U、Vの合意の上で、今後10年を見通したJAEEの活動方針の具体化
  (A)法人化への取組み
  (B)10周年記念事業
  (C)国際活動(16WCEE開催立候補を含む)
  (D)日本地震工学シンポジウム
  (E)その他  学会運営、会員向け事業、一般向け事業

 9月22日に準備会を開催した。スケジュールとしては10月20日に第1回委員会を開催し、検討結果を次年度総会で報告する。早急に検討する項目として日本地震工学シンポジウムおよび10周年記念事業の方針決定があり、これらは年内に結論を出すよう委員会を運営する。法人化の検討は、将来計画検討結果を受けて実施する。最終目標として公益法人格取得を目指すことが説明された。

(2)新規研究委員会(原子力関係)(中村理事、翠川理事、資料71-15)

 中村理事より8月19日準備会議事録(案)を用いて、「原子力発電所の地震安全問題に関する調査委員会」準備状況について報告がなされ鈴木会長からの補足説明を受け、了解された。

  • 亀田委員長以下JAEE主体のメンバーで構成される。JAEE以外で親委員会の委員である電力関係者3名のオブザーバーの参加がある。(8/19の準備会はこの他に2名が参加)
  • JAEEの自主性のある委員会運営としたい。
  • 亀田委員長にご迷惑がかからないように対応する。

(3)研究統括委員会活動報告(三輪理事 資料71-16-1〜2)

 三輪理事より、「リモートセンシング技術を用いた災害軽減に関する研究委員会」、「土構造物におけるライフサイクルコスト戦略の研究委員会」、「津波災害の実務的な軽減方策に関する研究委員会」、「地震被害・復興の記録のアーカイブス構築のための研究委員会」の活動内容について報告がなされ、了解された。また,昨年度までで終了した「津波災害の軽減方策に関する研究委員会」の活動報告会として,日本地震工学会大会に引き続いて開催される第3 回「震災対策技術展/自然災害対策技術展」宮城 仙台会場でのシンポジウム「津波災害の軽減方策のいま・みらい」を開催することについても了解された.

(4)新規企画(中村理事、資料71-17)

 中村理事より、新企画「地震防災の学習教材の現状」に関する提案がなされた。

  • 既存の学習教材を一同に会し、教材の普及や発展に向けた可能性を探る
  • 平成20年12月13日〜15日、三原市民ギャラリーにて開催
  • 収支は約5万円の赤字

 JAEEの活動のアピール、地震防災への啓蒙活動として開催することで了承された。

(5)会員増強策(柏崎理事、金子理事、資料71-18-1〜2)

 柏崎理事より、会員増強策として

  • 会員特典の見直し:「地震工学論文集」閲覧・入手の見直し(現在、論文集編集委員会で会員限定措置について検討中)
  • 学生会員のつなぎとめ:EERIの優遇措置(卒業後の会費減額)や卒業時の学生に対し何らかのアクションを起こす
  • 関連した提案として、会長から手紙を出す、論文賞を設けて表彰するなどが各理事からあった。
  • 勧誘活動の強化

等が報告された。重要な問題なので継続検討を行うこととした。

(6)ワークショップ等の開催手続き簡素化(三輪理事、資料71-19)

 三輪理事より、JAEEのプレゼンスを確保するためワークショップ(主体的に主催者の一部となる共催)等の開催手続きの簡素化について提案がなされた。予算の発生で扱いが変わるものとし、

  • 予算が発生しない場合:担当理事の判断で開催してよい。ただし、報告事項として理事会で扱う
  • 予算が発生する場合:予算内容を含め審議事項として理事会に諮る。

とすることで了承された。

(7)出版物等の著作権の整理(勝俣理事、資料71-20-1〜3)

勝俣理事より、JAEEにおける出版物等の著作権に関する問題定義の報告がなされた。

  • 学会出版物のうち会誌、News、大会梗概集については帰属の規定が無く、早急な整備が必要
  • 記載物の転記については、商業出版と区別して、著者からの依頼に関しては事務局判断のような簡略化することが出来ないか
  • 刊行物の出版・転載許可は事業企画委員会の議決が必要と刊行規定ではなっているが,委員会の運営規定は整備されているか
  • 現在、地震工学論文集はHPから自由に閲覧可能で、会員特典との矛盾が生じている(現在、論文集編集委員会で検討中)

鈴木会長より、縦割り組織にこだわらず、各委員会連携をとり検討を進めて欲しいとの意見が出された。

(8)東大地震研からの要請への対応(勝俣理事、資料71-21-1〜2)

 勝俣理事より、東大地震研からの要請対応について以下の報告がなされ、了承した。 

 壁谷澤前理事から、東大地震研究所は文科省の地震・火山の共同利用・共同研究拠点としての認定を引き続き受けたく、そのために文科省に対し認定要請をJAEEから出していただきたい旨の要請があり、その後、東大地震研究所所長より正式の要請を受けた。

 JAEE会員が全国共同利用研究所として東大地震研を活用していること、大会開催等JAEEに対して「開かれた」施設であること、JAEEの活動に関わる地震学の拠点であることから要請に応えることとした。

(9)アクションプラン点検のお願い(勝俣理事)

 勝俣理事より、本年度も半期過ぎようとしているので、昨年度作成したアクションプランの見直しの要請が出された。

(10)地震時緊急連絡網について(三輪理事)

 三輪理事より、地震時緊急連絡網の整備に関し、関係者より携帯メールアドレス等の情報を提供されたことへの謝礼と個人情報の保護に留意するとの報告を受けた。



次回予定: 平成20年11月20日(木)17:00より

 記録担当:犬飼
 議事録確認
     平成20年  月  日
        会長 鈴木 浩平
     
     平成20年  月  日
        総務担当理事

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