ホーム日本地震工学会

第4回 微動利用技術研究委員会

日 時

平成21年10月28日(水) 14:00〜17:00

場 所

日本建築会館(田町)

参加者

森、盛川、山田、飛田、林(宏)、古川、保井、佐藤、片岡、長、和仁、横井(東京測振) (敬称略) (計12名)

配付資料

配布資料4-0 JAEE微動委員会 第4回 議事次第:(森委員長)
配布資料4-1 微動利用技術委員会 第3回議事録(案):(森委員長)
配布資料4-2 話題提供資料 加速度計と速度計の比較:(東京測振 横井)
配布資料4-3 話題提供資料 微動スペクトル表現の物理的意味:(長委員)
配布資料4-4 つくば市における微動探査法を用いたS波速度構造探査 :(林(宏)委員)
配布資料4-5 話題提供資料 岡田他 広域・深層地盤調査のための長周期微 動探査法:(長委員)
配布資料4-6 微動利用ガイドライン/テキスト素案資料:(森委員長)

議事録案作成

和仁委員、森委員長

議 事

1. 委員紹介

 今回初参加となる古川委員と話題提供を行って下さった東京測振の横井様の紹介がなされた。

2. 前回(第3回)委員会の議事録確認

 森委員長より、第3回委員会の議事録確認がなされた。

3. 話題提供

横井 様(東京測振)と長 委員より話題提供がなされた。

(1)地震計のしくみと性能限界および最近の挑戦  横井 様(東京測振)
  配付資料4-2参照

  • 対象とする周波数領域に応じて得意なセンサーのタイプが異なる。
  • 加速度計は長周期領域での感度が非常に低いことに要注意。
  • サーボ型の利点(主として、感度を犠牲にせずにワイドレンジ化が可能)
  • 変位を求めたいのなら速度計のほうが加速度計より有利
  • 微動測定においては記録の精度はセンサーの設置条件に敏感

(2)微動のスペクトル表現の物理的意味  長 委員
  配布資料4-3、4-5参照

  • 微動を定常確率過程としてモデル化(波形のスペクトル表示)
  • 定常性とは?(平均値が時間に依存しない、自己相関が時間差のみの関数)
  • 定常過程のスペクトルがもつ統計的な意味の理解

4. 合同観測に関して

  • 今年度の活動としている微動の合同観測に関して、森委員長より測定地点の候補が挙げられた。
    - つくば市(PS検層等実施しており地盤データが豊富)
    - 松山市(多く微動観測を実施しており、地下構造も把握している)
    - 高知県庁の駐車場
    - 砥部(深度130m地点に防災科研の地震計が設置されている)
  • 合同観測を行う目的、ストーリー案(落としどころ)を委員長が作成し、賛同する委員が実施する。その際、選定場所、ターゲットとする周期帯などは明記すること。
  • 目的によって測定方法も違うため、目的を明確にする必要がある。
  • 目的はデータを取るまでをターゲットとする(機器、サイトに対する選点理由、観測)。
  • 2台以上並べて波形を見ることは機器の所定の性能を確認することができる。
  • 固有周期5秒以上のハドルテストは難しいが、基盤が深く長周期が出る場所(東京など)で測定したい。

5. 微動利用ガイドライン/テキスト素案に関して

  森委員長によりガイドライン/テキストの構成(資料4-6)が説明され、次のような意見があった。

  • 構成が地盤に偏っている
  • 構造物に関しても、地盤と同じだけのボリュームが必要

→ガイドライン/テキストの構成(資料4-6)および執筆分担の原案に関しては森委員長が案を作成し各委員に流す。

6. 次回委員会

 第5回委員会開催日時は未定、決定次第メーリングリストで各委員に流す。

7. 閉会

 森委員長から、参加委員にお礼が述べられ、閉会とした。

このページの上部へ