2004年のスマトラ沖地震津波を契機に,2005.8~2008.5「津波災害の軽減方策に関する研究委員会」(委員長 松冨英夫)が,津波被害・災害に対する軽減策を検討する委員会として発足し,2008.6~2011.5「津波災害の実務的な軽減方策に関する研究委員会」(委員長 松冨英夫),2011.6~2014.5「津波対策とその指針に関する研究委員会」(委員長 松冨英夫)と続き,3期目では,特に2011年3月に生じた東日本大震災後の被害が取り纏められた.
2011年東日本大震災を受けて国内外で津波荷重に関して室内実験や数値計算による研究が多数実施されている.さらに,各種構造物において,津波荷重の評価ガイドや技術集が取り纏められてきている.
このような背景のもと,4期目となる2015.6~2019.3「各種構造物の津波荷重の体系化に関する研究委員会」(委員長:有川太郎)では,様々な構造物に作用する津波荷重について,既往の実験および数値計算の知見を整理し,また,各業種で取り纏められている評価ガイドや技術集を分析することで,津波荷重の評価手法の体系化を目指して活動を行い,「津波荷重のこころえ」を構築することが重要という結論に至った.
5期目となる今期は,「津波荷重のこころえ」についての議論を深化させ,それを取り纏めることを目的に,広く議論しながら活動する.
2019年4月~2022年3月
津波荷重に関わる実験や理論,数値計算のあり方や,既往の研究成果の解釈の仕方,また,評価技術の体系化の心得を取り纏める.それを踏まえた各種津波荷重評価に関する情報を,報告会を通じて会員に提供する.
講演:
松冨英夫(中央大学)「津波荷重評価における留意点」
大家隆行(パシフィックコンサルタンツ)「土木構造物に対する波圧評価」
奥田泰雄(建築研究所)「建築構造物に対する波圧評価」
木原直人(電力中央研究所)「土木構造物に対する漂流物評価」
浅井竜也(名古屋大学)「建築構造物に対する漂流物評価」
パネラー:
中埜良昭(東京大学)
松冨英夫(中央大学)
奥田泰雄(建築研究所)
木原直人(電力中央研究所)
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